「グーグルに勝つ広告モデル」読んだ
[趣味・読書]
'08/12/11(木曜日)03:59:09コンサルという面から、IT業界に押されつつある既存のマスメディアの今後の経営戦略について分析している本。タイトルに「グーグル」とはあるが、内容は全然グーグル関係ないやん・・・
既存の本とは違ってつっこんで詳細に分析していると自ら書いているとおり、コンサル面からの収益を上げるための分析が書かれている。ただ、(その結論はさておき)中盤あたりから分析の根拠がちと弱いと感じることが多くなっている。それをさしおいても、11章のマスメディアは必要か論あたりから主軸が揺らいでしまっている。結果、最初の数十ページは「おお?鋭い分析かな?」と思わせておいて、最後まで読むと「で、そもそもどこを主軸にしたかったの?」と思わされてしまう。
私としては、所詮コンサル屋の本か、とか斜めに構えてしまう。そのあたりが、日本の将来を考えている官僚の本と決定的に違うと思えてならない。
既存のマスメディアの営業や経営に関係する人は読んどいてもいいと思う。けど、それ以外の人には、この結論じゃちょっとねぇ。。。
「テレビ進化論」を読んだ
[趣味・読書]
'08/12/11(木曜日)03:43:30半年前に買ったはずなのに今頃読み終わる。相変わらず本を読むのが遅いなぁ・・・というか、本を読む時間が取れてない。
テレビ業界がどのようなビジネスで回っているのかをプレーヤをちゃんとまとめた上で解説し、それを取り巻く環境(特にIT方面)の変化に対し今後テレビ業界がどのように変わらざるを得ないのかを書いた本。「進化論」とは書いているものの、とらえ方によっちゃ「衰退論」とでも言った方がいいのだろうかな。
既存のテレビ業界の中を丁寧にかつ鋭く解説している点が非常によい。またテレビ業界を取り巻く環境の変化について、細かいけどインパクトを持つようなニュースもきちんと補足できていたりと、非常に分析が行き届いている。ここまで全体を見通せている人が今の官僚の中にいる(というよりかはいた)という点で、日本もなかなか捨てたもんじゃないなと思う。
官僚出身ということで一部政府の政策が前面に出てしまっている段落もあるものの、それをさしおいてもこれだけの良本はなかなかないと思う。ただ、そんな人の分析を持ってしても「テレビの次」がおぼろげにしか見えてこないあたり、やっぱり今と比較してテレビ業界の今後は暗いと言わざるを得ないのだろうか。3年半前にライブドア vs フジサンケイ、楽天 vs TBS みたいな構図があったけど、今思えば4,5年ほど再編させようとする動きが早かったのかなぁ。
テレビ業界に少しでも関係する人は、読んどいて絶対に損はない本です。
「グーグルが日本を破壊する」を読んだ
[趣味・読書]
'08/06/08(日曜日)22:18:54大まかには「ウェブ進化論」と同じ内容かな。テレビ・広告・ケータイ・新聞・マイクロソフト(を含むパッケージソフト販売)業界が、インターネットの社会への浸透により、今後どのように変化していくかを、現状をふまえあまりヨイショしすぎることなく解説している。中身自体はあまり「グーグル」というわけでもなくインターネット一般の話で、また「破壊する」というよりかは「変化させる」といった方がよいのかも。
気になった点が3つほど。1つめ、IBMをPC事業を売った時点で没落した会社とも取れる書き方はまずいと思われ、IBMは一般的にはコンサル・大型コンピュータ・システムインテグを中心とした高収益体質への転身に成功した会社と捉えるのがよいかと思われます。2つめ、著者の過去の経歴とかPHP出版とかからも想像できるように、パナソニックやトヨタをかなりヨイショしているので、読むときは注意しましょう。3つめ、第8章で急に「なずき」が出てきますが、確かにまじめに研究やってる方々ですが、急にこの手のビジネス本に出すのは場違いすぎ(ヨイショしすぎ)かと思われます。
本筋はよくある系ですが、かなりまとまっていて片方を担ぐことも少なくて、読んどいて損はない系統でしょう。ただ、この手の話を知っている人には今更な本でしょう。
といいつつ久々に小遣い稼ぎをしてみるテスツ
「ウェブ時代をゆく」を読んだ
[趣味・読書]
'07/12/01(土曜日)07:53:30前作「ウェブ進化論」の続編。前書が "ネットで社会がどう変化するか" が中心だったのに対し、本書は "変化する社会でどう生きるか(特に仕事と趣味の面)" が中心です。
結局のところ、変化する社会の中で登場する「新しい職業」が具体的にどのようなものなのかは、やはり最後まで曖昧なままです。まぁ、それを厳密に定義できればそれはもはや「新しい職業」ではないので、当然って言えば当然でしょうけど。
個人的には、現在の社会の変化点が当たり前のものと感じられてくるのが「2015年から2020年あたり」で、今の40代後半までが社会の変化点を意識しなくて済む「逃げ切り世代」(P198)、と予測されているのが気になる点です。うーん、どうなんすかねぇ。私自身は、もはやGoogleのない生活など考えられない("インターネットのない"はもはや当たり前)段階まできてしまってます。
後は、私自身が今本書の言う「古い職業」に完全とっぷりな組み込みプログラマやってるってを常に意識させられました。私は、どっかのにとよん(最近はリンク張るならこっちの方がいいかな)みたいに音楽やったり絵を書いたり文章書いたりするのはまるっきしダメな人間なので、この職業の分野をどれだけ貫けるかってのが付きまといます。・・・電卓すらまともに作れないやつが本当に大丈夫なんやろかと。
著者梅田氏が執筆に手間隙かけているため、非常にまとまりのよい内容になってます。前書「ウェブ進化論」同様、まずはとりあえず読んどけ、とこでしょう。
「ウェブ社会の思想」を読んだ
[趣味・読書]
'07/10/05(金曜日)00:48:01タイトルに惑わされて買ってしまったけど、この本は技術論や社会論ではなく、心理学(社会心理学)に関する本だということにあらかじめご注意を。
著者は、IT業界の技術動向に明るいだけでなく、文化人として多種の知識を持っていると見受けられる。だけど、それが故に、技術動向について踏み込みすぎた解釈を入れすぎているように読める。一応技術者だということになっている私からすると、技術進歩を引っ張る当人たちは、そこまでのつっこんだ思想や解釈を必ずしも持っているとは限らないように思う。心理学的な面の補強などどうでもいいと思っている技術者には無用の本です。
ところどころで著者が突っ走り気味に議論を拡大して進めている箇所がいくつか見受けられる。そんな話について行けないのは、著者の勝手な思いこみが多いのか、それとも私の読解力がないだけなのか。いずれにしても、すべてをまとめている本というよりかは、著者の現段階での研究の様子をスナップ下感じの仕上がりです。
ただ、私には結局、
- 世の中に偏っていない情報(=報道)などない
- 人は信じたいと思っていることのみを信じようとする
- 時と場所が変われば常識(=事実)とされる事柄も変わる
- たとえ科学を用いても正しいか間違っているかを究極的に証明する方法はない
のようなよくある話を元手に、現在のウェブ社会を生きる若者についての考察をし、最近は「我こそが(ナンバーワンではなく)オンリーワンだ」と思いこんでいる若者が増えてきているのではないか、と批判したいだけなんじゃないかと思えてしまう。
まぁいずれにしても、心理学や思想の面でのトレーニングをしたい人向けでしょう。
はてさてブックログ > 久しぶりに、ネット社会、ウェブ社会といものを考察する本を読みました。 「ウェブ... ('08/06/19(木曜日)11:21:28)