マスコミによる穴だらけの批判
[日常] [趣味・鉄道]
'05/05/02(月曜日)19:11:27まず最初に、私自身もそんなに詳しい人ではないということはことわらせていただいて・・・毎度のことながら、好き勝手言いたい放題なことをやってるなぁと思うわけで。こういう穴に関しては、テレビよりも新聞の方がより注意深く書いてくれている気がします。
・ATS-Pの導入率
カーブなどの速度制限箇所で自動的にブレーキをかけて速度を落とす機能も持つATS-Pがやたら注目されてますが、首都圏ならまだしも、関西ではATS-Pの導入率はかなり低いです。阪和線・環状線・東西線・学研都市線・大和路線・神戸京都琵琶湖(網干米原)→詳細(54ページ目くらい) 「ATS-P入れるまで宝塚線動かすな」という声もありますが、今もATS-P入れずに走っている他路線はどうでもいいと?公共的位置づけがあるだけに、復旧はできるだけ早いほうがいいと思いますが。
・軽量化で車体が壊れやすい
事故車となった207系 Z16はステンレス製。ところで、もしこれが鋼製103系だったら死者が減ったとか本気で考えてる人がいるんだろうか、今回のような事故の前では大して変わらんかったと思うんすが。ちなみに、新潟地震で話題になった200系新幹線はアルミニウム製。軽量化による省エネの方が計り知れないと思います。
・東西線開通に合わせて急カーブに付け替え
本線(神戸線)を高架で超えて東西線に直結させるために遠回り的に線路を付け替えたわけですが、んじゃそんなことをさせずに本線と平面交差させろとでもいいたいんでしょうか。あの過密ダイヤで平面交差なんて無謀。ならもっと余裕を持たせた線形にしろという話もありそうですが、R300の70km/h制限カーブなんてざらにあるし当然それよりきついカーブもそこら中に・・・ヘタに余裕持たせすぎるには金かかるし、あれこれ考えると阪急淡路駅高架工事のように計画そのものが迷走するし。高度経済成長期ならまだしも、現在は少し線路を付け替えるだけでも大変なんですよ。「開かずの踏切」対策の高架化工事が進まないのも同様。
・ダイヤ改正で停車駅増えても所要時間一緒
2003年ダイヤ改正前と後とで停車駅増えてるのに所要時間一緒という指摘が多いです。「伊丹-尼崎間で従来より1分の短縮が求められる」と指摘してますが、利用者に配られるダイヤは通常分単位でしかないのに対し、実際の運行は秒単位(10秒とか20秒とか)でダイヤが組まれているので、単純に「1分」ではないです。秒以下は切り捨てて利用者向けダイヤに載せるしね。まぁ逆に、「1分40秒」もかせがないといけなかった可能性もあり得ますけど。5418Mの運行ダイヤ
・無理な過密ダイヤ
私鉄との競争のためにここ数年無理な過密ダイヤで運行してきたという指摘があります。過密ってのはふつう本数が多いことを指すわけで、過密なら遅れやすいとも限らないわけで。まっとうな鉄道会社なら、過密気味となるラッシュ時は昼間より所要時間や停車時間に余裕を持たせてダイヤを組むことが多く、無理につながるとは限らないわけですが。むしろ、昼間より時間のかかるラッシュ時に余裕をあまり持たせてないダイヤを組んでいたことが問題かと思います、遅れを回復する機会を奪っているわけで。伊丹駅停車時間15秒とかアフォですか?乗り降り客が皆無の駅でも、ドアの開閉と安全確認だけで15秒くらいかかりますってば。恒常的に遅延するのは元々のダイヤに問題があるためで、この差を埋めるためにまっさらなダイヤを導入してしばらく後にそこを修正する小さなダイヤ改正がなされることもあります。
・40mもオーバラン
自動車教習所の学科とかでよく聞くことと思いますが、危険を感じてから停止するまでは「空走距離+制動距離」かかります。駅停車を考えると「そろそろブレーキを」と思ってから停止するまでが「空走距離+制動距離」です。速さ2倍で、空走距離2倍・制動距離4倍となりますんで、速さをあげるほど停車までの距離目安がわかりにくくなります。そのことを十二分に理解した上で運転してもらってるハズなんですが。よほど目測を誤る以外には、うっかり(+居眠り)なんてのが考えられます。空走距離と制動距離
「またオーバラン・運転ミス」なんてよく報じられますが、そもそもオーバランなんてこの事故以前からよく起こってます。5m程度の小さいオーバランを過熱気味に報道していることが、実際の運転手の方のプレッシャーにならなきゃいいですが。
・カーブで107km/h
「空走距離+制動距離」の話に戻ります。70km/hに減速するまでにかかる距離を120km/hと110km/hと100km/h (33.3m/s, 30.6m/s, 27.8m/s)とで考えてみましょう。空走時間を5秒、ブレーキの強さを5km/(h・s)とすると、空走距離166.7m, 152.8m, 138.9m, 制動距離263.9m, 200m, 141.7m, でトータルで430m, 353m, 280mです。120km/hの場合100km/hの時と比べて約1.5倍の距離が必要です。逆に、280mしかないときに120km/hでつっこむと102km/hほどまでしか減速できません。運転歴11ヶ月とはいえ、この程度のことを知らなかったわけはないと思うんですが。ブレーキの目安
70km/h, 108km/h, 120km/hから、差分38km/h, 12km/hをみて「ブレーキに必要な距離を1/4しか見積もってなかった」とか変な計算はしないでね>マスコミ
・対向列車の恐怖
現場付近を事故後2分ほどたった頃に北近畿特急が対向としてやってきていたことが報じられてます。黄色信号を受け注意運転していたところ、脱線を目視し停止、そして防護無線機で付近の列車へ緊急停止を発信したとのこと。付近の信号機が脱線でなぎ倒されたため黄色となったと推測されてますが、もしこれがなかったらさらなる惨事となっていたかもしれません。この特急運転士の行動をもっと称えてもいいもんかと思います。対向列車が現場につっこんでしまう事故も怖いですが、線路に避難した乗客をひいてしまう事故も怖いですし。
いでょ、らるるの知ったか記事ですた。