地上デジタルの額縁問題点

最近はジブリの映画が地上波テレビ放送で立て続けて放映されてます。「千と千尋の神隠し」「もののけ姫」「天空の城ラピュタ」の三つが放送されました。三大都市圏での地上波のデジタル化が広まりつつあり、デジタル放送で見てる人も増えてきたかと思います。しかしここで落とし穴が。

デジタルハイビジョン対応テレビでデジタル放送でこのジブリ映画を見た人はわかると思いますが、激しく小さく表示されるんですよね。わかりにくいと思うので図にしました。映画のマスターが16:9の映像であったと仮定して(この仮定は実際はかなり怪しい)、実に長さで75%面積で56%しか有効でないという状況です。

素材がHD(1080i)でないのなら実画面が小さくても解像度的に問題ない、とかいう反論もあるでしょう。が、テレビってそもそも解像度そんなに必要ないやんと。解像度だけが問題じゃないから、32型とか36型とか50型とか100型とかが魅力になるわけで。たとえSDであっても解像度はもともとある程度あるんで、一般人から見ればやはり大きい方が好まれて当然と思います。32型テレビ買っても、有効な画面サイズが24型相当ってねぇ。。

どうしてこういうことが起こるのか、ジブリ側のコンテンツ出し惜しみで制限を課してるとかDVD買えという暗の意志提示とか日テレ機材が対応してないとか、いろいろ推測されてますが(技術的問題はない・フジは座頭市をHD 16:9で放送した)、まぁそれはおいといて、視聴者はタダでテレビを見る・テレビ局はCM流して番組制作費を稼ぐというこの従来の枠組みの限界がきてると思った方がいいのでしょう。そりゃCMカット機能に必死になるわな、CM含んだテレビ番組全体が著作物だとか無茶言うわな。素直に「CM見てもらわなきゃ困るので今の著作権法じゃ対応できない」とかいえばいいのに。

ビジネスモデルって強要するもんではなく、客側も納得して初めて成り立つものだと思います。CMモデルが崩壊しつつあるなら、番組見るために金払わないといけないモデルしかないのか、金払うユーザが少なく商売成り立たないなら(WOWOWスカパ厳しいらしいね)、実は番組制作にそんなに金かけてられないとか、そういう議論ってあんまり聞かないんですよね。映画なんかまだましな方で、音楽業界なんて・・・

まぁ結局ジブリ映画3つとも最後まで見てないんですけど(氏)

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このページは、らるるが2004年12月25日 02:00に書いたブログ記事です。

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