2014年10月アーカイブ

「ボーカロイド技術論」読んだ

ボーカロイドの生みの親のヤマハの剣持秀紀氏とDTM系のライターとして有名な藤本健氏による、ボーカロイド技術について語られた本。いわゆる「初音ミク現象」やら、バーチャルアイドルが草の根でCGM万歳、な本はいくつか出ているものの、技術論について触れられたものはこれがたぶん初めて。

読んでみた感想としては、行間が広くて文字が大きくて図が多い・・・209ページですが、なくてもどうってことない図も多いので、実質100ページもないかなぁ。もっと別の内容も含めて編集するなり、思い切って文庫本にするなり、やりようはあったと思うんですが。

肝心の内容ですが、前半3章は確かに歌声合成の技術に迫る話ですが、その後だんだんとボーカロイドの商品の話が濃くなり、パッケージングやUIの話に、最後はiVocaloidやeVocaloidの宣伝っぽい内容に。曲がりなりにも情報工学系の教養を持っている(ことになっている)私からするとかなり肩すかしを食らったとこです。企業人・音楽人の立場からすると目標は人々の作曲の意欲を刺激することなので確かにこれでいいのかもしれませんが、うーん・・・前半3章のような内容でもっと濃く深くやってほしかったと思ってしまう私のような人からすると、この手の技術論は後藤真孝氏に書いてもらいたかった・・・

細かい内容で気になったところでいくと、Chapter5 VOCALOID3の開発と機能 P100

初音ミクを買ってインストールし、とりあえず『かえるの歌』(かえるの合唱)を歌わせるところまではできても、その先どうすればいいのか、何をすればいいのかがわからなくなって終わってしまうという人が少なくありません。
インストールすらしてない人は対象外ですよね?・・・じゃなくてやっぱり私のことですよね・・・少しだけマジメに反論しておくと、みんなが知ってる8小節の曲って実は結構少ないんですよね、「かえるの歌」「ぞうさん」「大きな栗の木の下で」あたりまでじゃないかと・・・うん反論じゃないよね、素人は何いっても説得力ないよね。

というわけで、個人的には期待していたものから外れていて少し残念な内容でした。ボーカロイドエディタを触ったことも見たこともなくて、技術的な内容もあんまり詳しくないような人向け、でしょうか。

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