2006年5月アーカイブ

情報洪水時代に育った若者

[ITmedia +D LifeStyle] 情報過多が作り出す「Level1飛空艇」症候群
2006年4月17日の小寺氏のコラムですが、なんだかじわじわーっと今になってこのコラムの内容が気にかかってきた今日この頃。

上記コラムは、情報化社会がどんどん進んだ現代において、知識だけやたらに身につけた経験のないやつらが現れた、てな感じの内容です。世の中の様々な事象の結果だけをやたらに仕入れていて、結果に至るための過程やら細かな違いやら前提やらのことがすっぽりと抜け落ちている、というような指摘です。

個人的には反論のできないコラムなのかなぁとも思いつつ、あえてこれに反論しなきゃ昔とは違うこれからの若者世代の人間だというアピールもできないなぁと思いつつ、そういや最近「他人を見下す風潮がブログで流行ってる」とか批判されているなぁとか思いつつ、とりあえず反論しておくことにします。

1つ目に、時代が流れるにつれ知っておかなきゃいけない情報が増える一方なので、過去のことは多少は割り切ってさらっと理解するにとどめざるを得ないんじゃないかということです。

コンピュータにたとえるなら、昔は真空管でマシンを組んで機械語食わせりゃよかったのに、時代が流れるにつれ、アセンブラを理解しなきゃいけなくなり、コンパイラも理解しなきゃいけなくなり、プログラミング言語も・OSも・構造化プログラミングも・オブジェクト指向も・デザパタも、最近ならネットワークでオープンソースでXMLで、てな具合に多くのことを覚えなきゃいけなくなってきているということです。

これだけ多くのことを短期間で覚えなきゃいけないとなれば、そりゃ真空管なんてもういいや・アセンブラ書けなくてもいいや・OSわかんなくてもいいや、という流れにならざるを得ないかと思います。OSなんて大枠だけ理解しておいて、JavaやAjaxやWeb2.0をやっといた方が仕事にはなるわけで。タスク管理やディスク管理やデバドラなんて過去のことで今さらドロドロした処理内容を理解しても意味ないや、と。目先の技術だけを追っているともいえますが、昔と同じ年代から働きだそうと思うとはしょる箇所ははしょっとかないと詰め込む内容が追いつかなくなるんで、ある意味しゃーないでしょう。

2つ目に、みなが簡単にアマチュア最高峰レベルの情報を手に入れることができるのでプロにはよりいっそうの差別できるだけの力が求められている、ということです。

またまたコンピュータにたとえるなら、OSの技術情報の結集ともいえるほどの様々なものが詰め込まれたLinuxがタダで誰でも手に入れることができる現状があげられます。ヘタな本を読むよりは、Linuxのソースを順を追って読んでいく方が遙かに勉強にはなるでしょう。アマチュア最高峰ともいえるLinuxがそこらにタダで転がっているせいで、ヘタなOS作ってもプロとしてはやっていけません。そんなアマチュアと差別化できるだけの何かしらの独自のものを生み出さない限りプロとしてやっていけなくなってきていると思ってます。梅田望夫氏の言葉を借りるなら、「プロになるための高速道路が整備」され「高速道路を走り切ったところで大渋滞が起きてい」るということなんでしょう。

たくさんの知識を詰め込んだところでしょせんはアマチュア、最高峰のアマチュアがごろごろいる現代にてプロとしてやっていくための次の一歩が大きすぎてついていけない。そんな状況を小寺氏が「ゲームをクリアしたかのような感覚になりがち」と指摘しているんじゃないかということです。そりゃすべてをクリアしてはいないかもしれないけどさ、いきなり神竜やらオメガやら(=正規のラスボスではないえげつない強さを持った隠しボス)と戦えっていっても厳しいっしょ。

っと、反論できたのかどうかもわからず、そもそも反論すべきだったのかどうかもわからないんですが、とりあえず最近の妄想を記録しときます。。記録しとかないとどんどん忘れていっちゃうんで。

"アルファブロガー" を読んだ

「アルファブロガー」という言葉だけが選考してしまいそのまま出てしまったという感じの本です。世間ではアルファブロガーがさぞかしすごい存在であるかのように扱われてしまっている気がしないでもないです。話がそれた。

11人のブロガーへインタビューを行いそれをまとめた本です。この11人は投票で選ばれたのかな?なんとなくたまたまこの11人が選ばれたという感じがします。日頃ネット散策をしているような人ならば、この11人以外にもアルファブロガー候補がたくさんいることはわかるでしょう。

で、それぞれのインタビューの中身なんですが、11人分を入れるということでどうも1人当たりにさけるスペースが限られてしまっているというのが惜しいところです。みんなの考え方をちょっとずつかいつまんで並べてみました、という構成に見えてしまいます。本の厚さ4倍になってもいいからもっと徹底して書いてほしかったなぁ、とかいうと贅沢か?

インタビューの中にいくつかの共通の質問を入れるとか、インタビューを終えて何か1つの見解をまとめるだとか、そういう要素がないです。なので、これを読んで「アルファブロガーとは***なんだ」という確信が得られる、と思ってはいけないです。

逆に、11人11色の多面的な考えをちょっとずつでもいいのでのぞいてみたい、って人向けの本ですな。

"「へんな会社」のつくり方" を読んだ

平成の松下幸之助」とか呼ばれたり、NPOチックに会社を運営しているとかいわれたりしている、はてなの社長「近藤淳也」氏の本です。勝手から気づいたんですが、CNET Japan の Blog の内容をまとめた本だったんですね。なんか存した気分・・・まぁいいや。

いろいろと記事に書かれたりしているんで、どうもはてなとは変わった会社であるという認識は少なからず皆は持っていることかと思います。そのへんをもっと掘り下げて書いている本といえば大きくははずれていないでしょう。

トランプの大富豪をもらうことで他人の特徴が見えてくるという話は、何となく共感できるところ。トランプゲームの中で大富豪ほど奥まで読み合うゲームはなかなかないと私も思ってます。都落ちや革命は当たり前として、8切り・階段・縛りあたりを絡ませるとなかなかおもしろいゲームとして楽しめますよ。

あと、住所登録騒動の話にも一応触れてます。ユーザからの総スカンで結局撤回となったんですが、いい教訓として心にとめておくという姿勢が伺えます。

もともとが Blog で書いていたネタを本にしたということもあり、1つ1つの話がそれなりの長さになっていて読みやすいです。ただ、ページ数が少なく、かつ1ページ当たりの文字数も少ないので、少々物足りなさもやはり感じるところです。

技術志向かつユーザ指向であるという姿勢の伺える本です。はてなの素性を知るという意味では読んどいて損はないでしょう。

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