2004年8月アーカイブ

JSCLは終わりMIDP2.0に

ITmediaモバイル:ボーダフォンが久しぶりに語った戦略 (2/2)より。さらりと語られてしまっているが、次世代の端末・つまり秋にも登場するといわれるVodafoneのW-CDMAの本気端末では、Vアプリの仕様が大きく変更される可能性が高いようだ。

つまり、従来はJ2MEの国際規格であるCLDC1.0+MIDP1.0にVodafone(J-PHONE)独自拡張ライブラリであるJSCL(1.0から1.2)を追加したプラットフォームで展開されていたのが、次からはMIDP2.0にVodafone独自ライブラリVSCL2.0を乗せたプラットフォーム(CLDCは1.1なのか1.0なのかシラネ)となるようだ。

昔Web上でたまたま見つけたVSCL1.0と称するライブラリを見たときはJSCL1.1そっくりのものだった。なのでVSCL2.0に変わったとしてもJSCL1.1相当までのものはだいたいの互換性があるかもしれない。だけど、そもそもパッケージ名が異なるので、既存のJSCL1.1ベースのVアプリでもどうせ少なからず手を加えないと動かないことになると思われる。

記事によると、既存のJSCLライブラリはオプション扱いとなるため、端末メーカの努力次第では既存のこれまでのアプリをそのまま動かすこともできるかもしれない。だがそうでない場合、全く手をつけずに今後も動かせるのは、JSCLライブラリをいっさい使わずMIDP1.0のライブラリだけで作ったアプリとなってしまうかもしれない。

ケータイウォッチの記事では、「日本のモデルを世界へ」とか書かれているが、ことVアプリに関しては、2001年に発表されて以来まる3年間かけて築き上げてきた日本のVアプリ(旧Javaアプリ)のソフトウェアたちをフイにしてしまう戦略のようだ。正直、JSCLを完全に捨てるようなら、私はVodafoneの端末向けJavaの日曜プログラマをやめるかもしれない。どーせiアプリの方が利用者も多いし。

すでにシリーズ化しつつあるTH-32D60で、今回はデータ放送の視聴について。

地上デジタルとBSデジタルとCSデジタルでは現在、閲覧中のチャンネル向けに空き帯域を使いデータ放送も行われています。たいていの局は、ニュースと天気予報と番組紹介と局からのお知らせ、という構成となってます。が、たまに番組連動型のデータ放送を行ってる場合もあります。

たとえばABCテレビで行われていた高校野球甲子園の場合、現在行われている対戦高校の情報やチームの打撃・地方予選勝ち抜き結果などが送られてきます。決勝戦しか見られなかったんで詳細はわからないんですが、ひょっとすると1日数試合あったとしても個別試合ごとに表示するデータを連動させてくれてるかもしれません。

NHK総合(大阪)の場合、あらかじめ監視するアメダスの地区を記憶させておくことで、万が一その地区のアメダスで雨が観測された場合にPush的にお知らせしてくれるような機能があります。まぁ一度雨が降り出すと止めても止めてもすぐに「ピコンピコン」といってうるさいんですがね。。

んで極めつけはNHKハイビジョン。アテネオリンピックの女子マラソンを見てたんですが、5kmごとにもうけられている通過ポイントでの各選手の通過順位とタイムを順次追加していってくれてました。これはリアルタイム性もあってなかなかグー。

などなど、詳しくはNHKデータ放送紹介ページへどうぞ。

これらデータ放送で提供されるコンテンツの記述はBMLという言語で行われています。まぁ見たとこSMILに近い印象を受けるんですが、BML自体仕様がオープンではないようなので詳細はわからず。ただ、実際にいくつかの局と番組のデータ放送を視聴した限りでは、今んとこ表現能力自体には問題はなさそうな感じです。

問題なのがインターフェース。TH-32D60のブラウザ機能自体がキーレスポンス最悪なのでこれについてはもうあきらめてるんですが、キーレスポンスと相まって操作性を悪くさせているのが、全然わからないメニュー構成です。データ放送のコンテンツといっても、簡単に言ってしまえばWebページと似たようなもんです。PCで見る場合のWebページなら、ハードウェアインターフェースはマウスとなりポインティングデバイスとして使って好きなとこをクリックできます。が、テレビの場合はリモコンに付いてるのはたいていケータイと同じ上下左右の十時キー。そうそうマウスのように自由にカーソル移動させられません。なのに、たいていのデータ放送コンテンツは、どこにカーソルのフォーカスを移動させられるのかがわかりにくい構成のものが多いです。移動させるの大変。。一見リストメニューのように見えて、実は右を押すととんでもないとこにカーソルが移動して決定(クリック)してリンクをたどれるなんてことが多かったです。ちょっと前の日記にも書いた気がするんですが、やっぱ基本はケータイと同じくリンクはリストメニューですよと。そうじゃないとわかりにくいです。

また現在は、どうやらボタンが上下左右の十時キー+決定+戻る+赤青緑黄のソフトキーという構成のようです。特にNHKにいえることなんですが、ユーザにソフトキーを使わせすぎと思いますよ。ソフトキーを使わないといけない場面は極力減らし、十時キーと決定だけでたどれるようなメニュー構成が理想です。ただ、大リーグやプロ野球などのページへのショートカットをソフトキーに割り当て設定できるのはいい感じです。

まぁそんなわけで、コンテンツの内容には満足しつつも、ユーザインターフェースに不満続出という感じのデータ放送視聴でした。「データ放送ってどんなの?」という意見もありまた言葉でも伝えにくいんで画像おいときます。1.jpg 2.jpg

デジタル放送やっぱりキレイ

というわけで、昨日の記事通り地上デジタル・BS/CS110デジタルのアンテナが入り、先に購入したデジタルチューナ付きテレビで動画コンテンツを楽しむ今日です。

いくつかの番組で見比べてみた結果ですが、やはりデジタルの方がクッキリした映像になってキレイです。アナログはどうしてもにじみっぽいのやらゴーストっぽいのやらが見えてしまうので(特に大画面だと)、それらがほとんど見えないデジタル放送はいい感じです。ハイビジョンじゃなくても違いが出ます。ちなみに、ハイビジョン(HD)は23Mbpsほど、標準デジタル(SD)は7.6Mbpsほどらしいです。ハイビジョン放送でキレイに見れる甲子園

んで、今回取り付けたアンテナを激写。生駒山からゆんゆんしている地上デジタルの電波を受信するアンテナUHFたちと、たまにしか見ないBSデジタルのゆんゆん電波を受信するパラボラアンテナ

で、やっぱり、地上デジタルで狭縁放送するのとっととやめて欲しいと思う。

地デジ・BSデジ導入

ついに親が決断して、家にBS/CSアンテナと地上デジタル用アンテナが入りました。

これまでは我が家はBSなんて(゜Д゜)ハァ?な地上アナログオンリーな家庭でした。おかげで親には、地上デジタルとBSデジタルの違いから説明しなきゃいけないなんて(´・ω・`) ハイビジョンなのはNHKハイビジョン放送のみだとか勝手に思ってるし、BS入れたからちちんぷいぷいがハイビジョンで見られるとか変な誤解してるし、地上デジタル入れて見られる番組増えた〜とか思ってるし・・・大変です。

テレビで番組表なんかみたかねーよとか、字幕・データ放送(゜Д゜)ハァ?とか、狭縁のデジタル放送より(4:3をテレビが無理矢理拡大させてる)地上アナログの方がいいとか、なんかありがたみを吹っ飛ばしてくれるような発言を連発してます。まぁ最後の、せっかくのデジタル放送なのにわざわざ縁入れて16:9で放送してるのは結構イヤですがね・・・4:3のまま流してくれればテレビ側の拡大で縁なしで見られるものを・・・

オリンピック期間中はNHK総合地デジがS1/S2と分割して放送してたりするのも含めて、親にはまずリモコンの使い方から教えないといけないというのがつらいです。あと、そろそろテレビのチャンネルを数字で呼ぶのをやめて局名で呼んでくれませんか?地デジのNHK教育は12チャンじゃなくて2チャンですよ。地デジのNHK総合は2チャンじゃなくて1チャンですよ。(大阪圏の場合)

お盆の終わりは大文字

誘われて某ネットコミュニティのオフ会に行ってきました。なんか、京都府(京都市ではない)に住んでるんだけど、逆に大文字ってあんまり行ったことないんだよねぇ。。まぁ祇園祭もだけど。

某友人のおかげでかなりいいとこから見ることができました。そんな中での写真 左大 Dimage Xtで撮影しました。カメラ任せのスローシャッター、ストロボOFF、かなり暗めに露出補正、セルフタイマーでシャッター押した瞬間のぶれが入らないように、カメラを台の上に置いて固定、んで300万画素のMaxで撮影してトリミングしてます。法がちょっとブレてますが、なかなかがんばって撮影したって感じです。

ケータイのテキストビューア

まぁV601T向けに勢いで作って公開してるテキストビューアがあるわけですが、まだまだ電子書庫に利用できるというレベルにまでは達してないってとこです。

電子書庫としては、シャープのXMDFVOYAGERのエキスパンドブックなどがあり、それぞれ独自フォーマットでコンテンツ販売にまで立ち入って展開しています。が、この独自フォーマットというのがくせ者で、ビューアからオーサリングツールからすべて囲い込みを行い、書庫として販売したい場合にはこれらの会社にライセンス料を支払う・・・という仕組みができあがっているようで。。ウゼー。エキスパンドブックについては部分的に仕様が公開されてたりするようですが、完全でなかったりいまいち・・・

で、そんな中で発見したのがOpen eBookという仕様。MicrosoftやAdobeが提唱する規格ということなんですが、仕様が公開されているっていうのは素人プログラマにとって大変うれしいことで。まぁHTMLのサブセットらしいですが・・・ってことは、対応する=Webブラウザを作るってこと?ええええ・・??

stViewerはテキストビューアです。。電子書庫ビューアではありません。。。。

Tナビは使えません

親の要望もあって、TH-32D60のインターネット機能Tナビを使えるようにするため、無線LANのEthernetメディアコンバータやら買ってきて家庭内LANの組み直し。いよいよ家庭内LANがややこしくなってきた・・・3万ほど出して新しいハブやら買い直せばすっきりするんだけど、費用を抑えるため既存のを組み合わせまくりで複雑になってます。

まぁがんばった甲斐あってテレビでインターネットが見られるようになったわけですが、かつて大きくこけたテレビでインターネット機能、リベンジに燃えるPanasonicの出したこのTナビ機能ははっきり言って使い物になりません。使いにくいです。

今のような時期にテレビでインターネットを見ようなんて思う人はたいていPCでインターネットにつなげる環境くらい持っているわけです。なのにあえてテレビで見ようとする場合とは、わざわざPCを立ち上げるまでもない・ちょっと調べたい、そんな程度の使い方が一般的だと思います。そんな状況で使う機能といえば、ニュース・天気予報・地図・乗り換え案内・時刻表・電話番号検索、といったところでしょう。私としてはそういうのを期待してたので、これらの機能へサクサクとアクセスできるようなのが欲しいわけです。まぁ親がどんなのを欲しているのかはわかりませんが・・・

なのに、どうもメーカはフル機能のWebブラウザを搭載したがっているようで・・・そりゃ軽快に動くならそれでもいいんですが、結果として、1つカーソル動かすのに0.8秒ほど、画面スクロールするのに1.4秒ほど、ブックマークの一覧を開くのに3秒、なめとんのですか?これならケータイの方が遙かに使いやすいです。

そりゃメーカとしてはフル機能のWebブラウザを搭載して決済をできるようにし、たとえばTナビサイトからたどれるCDショップや文庫ショップで金を落としてもらいたいという心境だろうとは思います。でも、テレビでそんな囲い込みはできないでしょう・・・ケータイのようにはいきませんよ。先に行ったように、今の時期テレビでインターネット使う人は、たいていパソコンも持ってます。なら、決済するような場面で制約の多いテレビを使うわけがない、パソコンでやるでしょう。

とりあえずは、ケータイと同機能・同程度のレスポンスを目指して欲しいものです。レスポンスが悪くならない範囲で機能拡張していくべきだと思います。でなきゃ、そもそも使ってもらえないですよ?リモコンの上下左右と決定キーだけという制約ある入力インターフェースなんだから、サイト構成は、基本はリスト表示、大きい画面を利用して画像だけでかでかと表示、という感じがいいと思います。なんというか・・・実際にユーザがサイトをナビゲーションしている状況を想定してないとしかいいようのない使いにくいメニューの作りをしているサイトが多かったりと・・・

いいたいことはたくさんあるんですが、とりあえずはニュースと天気予報へ簡単にすぐにアクセスできるようにして欲しいものではあります。事前に登録したブックマークのページを呼び出すという状況を考えた場合、今のやつだと見たいと思ってリモコンさわり始めてから実際に見れるまでは最低30秒はかかるでしょう。ケータイだと5秒を切ってます。

・・・というか、最近のメーカの出す製品はどれも、ソフトウェアインターフェースのキーレスポンスを全く考えてないのですか?

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