2004年6月アーカイブ

http://www.ipsj.or.jp/01kyotsu/workshop/winny/winny_workshop.html
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2004/06/28/3670.html
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0406/28/news023.html

「P2P技術は研究による今後の発展が・・・」「結局著作物を違法にやりとりしているんだろ」という水掛け論になりがちな話題ですが、それを真剣に検討するワークショップが開催されました。Winny作者逮捕劇がなければこんなワークショップも開かれることがなかったんだろうと思うと、少々複雑な感じがしますが。

「著作権保護団体にも参加を呼びかけたが、参加を見送るとの返答があったという。」というあたりが少々残念。P2P違法コピーでこれだけ損害受けてるんだとか社会での利用状況アンケートだとか示せるものたくさんあるのにねぇ。こういうところでアピールしていかないと、結局は世間から敵と見なされてしまうばかりになってしまいますよと。

技術的にプアな面を指摘している人もいるみたいですが、それなりに考えたことをそれなりに動くものとして仕上げた点で、「Winnyには斬新なアイデアがいくつも入っており、日本が世界に誇れるソフトウェアだと思う。」という日本IBMの丸山宏氏の意見に賛同しときます。というか、それくらい日本発のソフトウェアが少なすぎ。

RSS+P2Pについての勝手な思いこみ

ふと思った、みんなの書くBlogのRSS情報みたいなものこそ、P2P共有するのに適したものなのではないだろうか。いろんな意味の距離的に近い人の書くBlog・・・というか日記の情報が近くに来てくれるとうれしいわけで。で、万が一正確性や一貫性が失われても、他人の日記ならまぁいいか程度で(ぉ)

今はやりのソーシャルネットワーキング(=orkut, mixi, gree)ってそれを実践しているように感じる。・・・ということは、ソーシャルネットワーキングははやらないだろという持論により、上の提案は却下されますた。

何が言いたかったんだろ(ぉ)

多様化するUserAgent

V601Tスレで晒されてアクセス数が3倍になりうれしかったのを記念して、アクセスログをいろいろと解析してみることにした。今回はUser-Agentのチェック。

MSIEとかを抽出して「IE6が1位、Microsft強い」とか調べてももしゃーないので、ちょっと変わったボットたちを抽出してみた。感想としてはMSNbot来すぎ(ぉ) 数ヶ月前からMSNボット来すぎですよ、もうちょい何とかしてください。ここ最近の注目では、はてなとBuokfeedsあたりでしょうか、利用者や知名度もそこそこ上がってきているという感想。ホットゾヌは、もうちょいわかりやすいUser-Agentにした方がよいと思った。

いいたいこととしては、せっかく研究プロジェクトでがんばって集めて解析したシステムがあっても、日本ではあまりそれをオープンに公開しないんですよね。逆に公開することに反対されるんすよね。何とかしてよね。というか何とかしようとしてるんですがね。

Googleサマーインターンシップ

私の大学でGoogle Summer Internshipの説明会があった。で、そこで前回に続いて2回目の日本法人の村上社長のお話を聞くことができた。あくまでインターンがメインで来ていただいたわけですが、業界のダベリ話の方が盛り上がったので、そちらを。

まず強調していたのが英語力。日本人は技術こそレベル高いけど、英語の壁のために世界に羽ばたききれていない。だから、私(村上社長)のような人が団塊の世代でGoogleの社長なんかやっている、と。

日本も飛び級の仕組みを整えるべき。高校まででちんたら1変数微積教えて、それ使ったひねくりまくりの大学入試問題解いても仕方ない。微積線形フーリエ変換等をとっとと教え込んで、先の技術へ取り組んでいける環境を作るべき。

日本社会主義は崩壊すべき(すでに崩壊し始めている) 終身雇用・年功序列・護送船方式なんかじゃ、これから世界と戦っていけない。アメリカのようなベンチャー起業社会にしていくか、世界二位の経済大国をあきらめてのんびりと暮らす国にするか。

Googleは世界にまれに見るグリッドコンピューティングを実現している。ふつうのPCを何千台以上も組み合わせてシステムを構築している。たくさんあれば、壊れるコンピュータもコピーミスするコンピュータも出てくる(Failure and Error) あまり壊れないように日々祈っているらしい・・・じゃなくて、少々壊れても大丈夫なようにソフトウェアで多重化しているらしい。ちなみに、「Google File System」(GFS)に関する論文が最近発表されてるらしい。らるるんが描く勝手なGoogleアーキテクチャの図←一応技術説明に基づいて描いてます

Googleの言語別利用率では、英語半分2位にドイツ語で3位に日本語らしい。他の言語と違って自然言語処理のしにくい言語体系なので、長尾名誉教授のお弟子さん(具体的には奈良先端?)に力を貸して欲しいらしい。ただし、1台のパソコンで速く動作するアルゴリズム設計といったものではなく、1万台のパソコンでいかに大規模に処理するかという点で。

日本の携帯市場はまだとらえきれていないらしい。ケータイって、結局は形状が異なるパソコンにすぎない?パソコンにヘッドフォンつけて無線LANでIP電話対応させればケータイと変わりない?そんなとらえきれない市場にリソースをつぎ込むくらいなら、今はもっと別のことに取り組みたい。

IPOは社員一人あたり換算で4000億らしい。何度も聞き直したが、一人あたりで4000億らしい。もはや$なのか\なのかはどうでもいい感じがする(一応いっておくと円単位らしいです)

個人的には打倒MSらしい。GoogleはWebサービスの形ですべてを提供するのが最終目標で、もしそうなればクライアントマシンはWindowsみたいなごついOSは必要なくなり、かっるいWebブラウザさえあればいいという形態になる。

いでょ、いろいろとコメントつけたい項目もあるんですが、ここではあくまで村上社長の意見をそのまままとめるという方向に徹しておきます。インターンシッププログラム説明会ということで参加者はGoogleグッズをもらえたんですが、研究室に置き忘れて家に持って返るのを忘れたので、写真にとってうpるのは後日ということにさせてくださいな。ちなみに、Googleストラップはもらえなかった。誰かGoogleストラップください、もしくはもらえる方法教えてください。。

追記: Googleグッズをアップしときました。笛とボールペンと紙袋と微妙なシャツです。でもやっぱストラップが欲しい。。

飛行機むずいよ

今朝の「==K.C==飛行場」にて

某Kさんと某Nさんに混じって遊んでたわけですが、カテネーヨ ヽ(`Д´)ノ ウワァン

VS.NETが4830円

マイクロソフトがtheSpokeというコミュニティサイトで学生向けにプログラミングの情報提供とVS.NETを4830円で提供するそうです。

これまであったVS.NETのアカデミックパックは3万円ほど、通常版のProfessionalは12万円以上、MSDN AAは学校単位の縛りを受け、MSDN サブスクリプションだと桁違いの金が必要になる、という現状でした。まぁふつうに考えればあれほどのソフトウェアを3万円で購入できるのは非常に安いとなるわけですが、学生にとっては無料のBolandのPersonal版が魅力に感じますし、アカデミック版を学生でない一般の人が買って使っているとかいう現状があったりと、まぁそんな状況でした。

それが、今回は4830円と来てます。しかも税込みです。一太郎のキャンパスキットよりも安いです。しかも、購入すればMSDN AAと違い学校という単位での縛りも受けません。(MSDN AAは教育目的に限定される) さらに、学生時に購入すれば学生やめても使っていいそうです。中には、購入するために通信教育などの学生になるとか(ゴニョゴニョ)

使用するためのラインセンスキーやらは事後登録で入手する必要があるそうですが、まぁここは本当に学生が買って使おうとしているのかをちゃんと調べようという一環なのでしゃーないでしょう。

っつわけで、らるるんは購入しようかと思ってます。VS.NET入ってるんだけど、これMSDN AAだしねぇ。。

ドコモのFeliCa正式発表

NTTドコモがFeliCaサービスと対応端末を正式に発表しました

まずはFeliCaとはなんぞやということですが、堅くいえば非接触式ICチップによるデータ通信ができるもの、っという感じです。さらに平たくいえば、ちょっとしたデータを送受信できるIDカードってとこです。日頃財布の中がクレジットカードや各社ポイントカード・身分証明書であふれている人は多いことでしょう。それを全部ケータイに付いた専用ICチップで統一しちゃいましょうっというサービスです。

で、そんなサービスをNTTドコモがやるというのがミソ。いわゆる携帯電話キャリア(=ドコモ/au/Vodafone....+忘れていけないTu-Ka)は、昔は全国各地に通信網を張り巡らせ、電波をやりとりする基地局を整備し、どこにいても電話をかける・電話がかかってくることをできるようにすべくがんばってました。それが、ここ最近はデータ通信の需要の伸びにより、メールサーバや携帯向け公式Webコンテンツ構築などに明け暮れました。いってみれば、通信インフラ整備会社であったわけです。それが、今回は通信インフラからの脱却となるサービスというわけです。

パソコン市場は、IBMのPC/AT互換機とWindowsの技術公開により、実質セキュアにコンテンツ課金するモデルを作ることができなくなってしまいました。しかし、携帯電話はそのインフラプロトコルや端末内部仕様は公開されてません。なので、ケータイ向けの有料コンテンツ市場はある程度健全に発展しました。

今回のFeliCaもその延長線上。つまり、オープンで自由にいじれるようなプラットフォームではなく、キャリアとメーカが閉じたプラットフォームを用意してくれているおかげで、電子マネーやIDカード的利用ができるわけです。ケータイ向け有料コンテンツは通信網が閉じていたおかげで、今回のFeliCaは端末内部仕様が閉じていたおかげで、実現できるわけです。

なんでもオープンであれという思考で育ってきたこれまでのインターネットとパソコン市場と、コンテンツの有料課金モデルを維持するための閉じたプラットフォームのケータイ。この二つは、今後も融合することはないと思われ。。

NTTコミュニケーション科学研究所OPEN HOUSE 2004に行ってきました。まぁ行ってきたというよりも、行かされたというのが正しいんですが(ぉ)

グループの持ち株会社であるNTTには研究所があって、それの一部門のOPEN HOUSEということです。こういう催しの場合、通常の企業は即ビジネスにつながるような研究が主流なんですが、そこは天下のNTT、ビジネスなんてどの吹く風といわんばかりの基礎研究が多かったです。まぁNTTが通常の企業ではないという結論でもあるわけですが(ぉ)

興味深い研究がたくさんあったんですが、そのなかで特に印象に強かったのを1つ。複数のマイクを使って音源を分離認識し、音声認識を使って文章の意味を取得し、過去の新聞データベースからQ&Aを生成するという3つの手順をふまえ、リビングで座りながら口で質問するだけで答えてくれるようなシステムのデモをやっていました。説明によると、現段階での技術を組み合わせるとどこまでが実現できるのだろうかという実験的試みだったそうな。「大阪万博はいつ開かれましたか」「大阪万博のシンボルは何ですか」「太陽の塔を作ったのは誰ですか」の質問に的確に回答できていました。

案内あり無料シャトルバスあり休憩所の飲み物あり説明も懇切丁寧と、もう至れり尽くせりです。さすがグループ企業の利潤を一手に吸い上げる会社だけはあります(謎) そんな会社に研究職で内定もらった某N(K.S.)とかすごい、マジすごい。来年度の就職活動、是非ともよろしくお願いします(ぉ)

ネット世代人間の定義

おもしろそうな話題があったので、カキコ。

http://www.doblog.com/weblog/BlogServlet?userid=2317&blogid=211411#211411
「ネット上の対人関係に価値を見出せるかどうか」の質問
A.あなたは、ハンドルネームしか知らない相手に「人格」を認めて、対話できますか?
B.あなたは、ハンドルネームも無い匿名の相手に「人格」を認めて、対話できますか?
C.あなたは、ネットでのみの関わり合いを、自分の「生活」の一部として認めていますか?

私は根っからの技術系の人間なもので、情報化社会のインターネット文化がうんぬん主張する気はそんなにないんですが、上の質問が気になったので個人的に回答してみる。2番目の質問が微妙ですが、まぁ3つともYesなのかなぁっと。

2番目の質問における「匿名」の度合いにもよりますが、例えば2ちゃんの場合に名前欄にレス番号の入ったカキコ(=1スレ2回以上カキコ&匿名の特定人物)なら人格を認めているのかなぁと思います。まぁ認めたところで、読む価値すらない内容しか書けないような人は相手しませんが。

http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001254.html
不特定多数の知のクオリティや信憑性を「自ら判断できる」人間だけが本当の意味で「ネット世代」といえるのではないか、ということだ。

ということらしいので、2ちゃんねらーは最先端のネット世代人間?それは違うような・・・というか、「2ちゃんねらーは最先端のネット世代人間」という結論をへ誘導するための仮説?とかとか、意味不明なことを考えてしまうのは、しょせん私が文化人ではなく技術人だからだろう。

最後に、おもしろそうな話題を振ってくれた梅田望夫さんありがとう。これからも、そんなことを考えない・考えたくもないらるるに、話題を振り続けてください(謎)
http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001287.html

例のごとく、トラックバックはしないわな(ぉ)

デジタルコンテンツの今後

オタクな空間 日本の独自文化、世界へ発信 伊の国際的建築展テーマに
http://www.sankei.co.jp/news/040530/bun038.htm

「ポップカルチャー」で経済競争力伸ばせ?
http://kiri.jblog.org/archives/000426.html

「電車男」に見る2ch文学の可能性
http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001285.html

コンテンツのあり方が問われるということは、それだけ魅力的なコンテンツが他にないというわけで。どっかのBlog記事にあったように、情報の蓄積や情報の流通はもういいので、情報の生成と発信の力を持つところがより重要であると。

ケータイオンラインゲーム

ケータイのJavaはほぼゲームに使われるだけになって久しいですが、そんなゲームはここ最近の定額制の流れを受けてどうかわるんだろうか。

皆のよく思うそんな疑問に答えるような記事をIT Mediaで発見。なんと、ケータイでMMORPGらしい。MMORPGってのは、平たくいえばRPGゲームのオンラインもの。ケータイでない通常のPC向けの場合は、リアルタイム通信をしながら他のユーザと会話したりパーティ組んで戦闘したり・・・という流れだが、ケータイでもそんなことをできるんだろうか。

今回記事になっている魔法学園アヴィリオンでは、PC版とは異なり、本当の意味でのリアルタイム通信は行ってない模様で、最近まで近くにいた他のユーザとその固定あいさつ文が見えるだけ。しかし、リアルタイムで向き合っていないユーザを仲間にしてプレイしたりできる模様。もちろん仲間にされた側は仲間にされたことすら知らないけど、他のユーザのプレイに従って経験値はたまるそうな。

電車の中でMMORPG、そんな日は来るんだろうか。てか来て欲しくない(を) ぁ、でも電車の中でケータイ上でBF1942とかおもし(略

「スペース・カウボーイ」

久々に、数ヶ月ぶりくらいに、映画を見た。まぁもちろんテレビでタダで見たわけですが。

金曜ロードショーのスペース・カウボーイってやつです。若い頃あと一歩で宇宙飛行士になれなかった4人が、ひょんなことで旧型衛生の修理のために宇宙へ行くことになったというストーリ。宇宙での衛星とシャトルやりとり・衝突が妙に物理的にリアルに描きながらも、エンジン調整や機体操作をマニュアルでガリガリやり通しちゃうあり得なさが何とも印象的。コメディ風に仕上げるなら、徹底してそっちに降れば良かったものを。

まぁ現在はスペースシャトルみたいなもんは、ほぼ100%コンピュータ自動制御されているわけで、人手で微妙な操作をできるわけがない。大気圏突入とかテキトーにできるわけがない。アナログであろうがデジタルであろうが、コンピュータをそんなに簡単に修理できるわけがない。そんないろんなあり得なさを、じーちゃん連中が宇宙に行くというコンセプト1つでおもしろく仕上げたって感じの映画でした。

ストーリ中に出てきたちょっとしたエピソードとかが消化不良のまま終わるといった点もありますが、まぁそんな完璧な映画ばかりでもないんで、そのへんはいっか。さてレポやるか・・・

レポ+レポ+レポ

今週、木曜までにレポを5つ仕上げた。そしたら、今週はレポが6つ出た。どういうことであろうか。

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