2015年12月アーカイブ

主にx86 Linuxをターゲットに、初心者から中級者向けにデバッグをテーマにまとめ上げた本。デバッグのために必要となるCPUアーキテクチャやLinuxのkernelの動き、デバッグの助けとなるツールの紹介、実際に過去に行ったバグの解析の流れの紹介、といった内容になっている。

Linuxのkernel寄りの話が主流なので、プログラマといってもそちら側に馴染みのない人(C言語を書かない人)には内容は難しいんじゃないかと思う。と同時に、内容はやはり初心者?中級者向けにとどまっているようにも思う。とはいえ、こういうテーマの本はなかなかないので、話としてきちんとまとまっている点で貴重な本。デバッガによるx86プログラム解析入門はプログラマじゃない人むけだったけど、こっちは完全にプログラマ向け。本のイントロにも少し乗っているけど、Binary Hackに話題の内容は近いかもしれない。

個人的には、デバッグ用のツールの話がうれしかった。crash, kprobes jprobes KAHO, systemtap. oprofileとか。UNIX系とはいえLinuxやx86をあまり触ってきていなかったので、この手のは自力でナンチャッテなものを作っちゃったり力技でなんとかしたりすることが多かったんで。

あと、本気でハッカーを目指すような人にはぜひ第1章の言葉を噛みしめてほしいなぁと。バグとは何なのか、再現性はどうなのか、オープンソースなモジュールの場合に最新版ではどうなのか、などなどの科学的・・・というか工業的というかのアプローチの話。微妙なバグを追うときはものすごく大事です。

デバッガって便利なことが多いよねでもそれだけじゃバグに対処できない事が多いよー、というようなC言語主体の中級プログラマにおすすめな本、といったところです。

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