日本のメディアはもはや外資にやられる寸前

有名どころのブログサイトのR30さんとこで、最近のもやもやしてたことをすっきりと書いてくれていました。[R30]: Video iPodに勝つためには何をすればいいか。 iPod+iTunes+iMac に想う (にとよんの技術日誌)に関連した話ですね。私もこのへんこのへんで、まとまりのない文章を書いてます。

簡単にまとめるなら、AppleがiTMS+iTunes+iPodで次世代デジタルコンテンツ流通インフラを完成させようとしている、今からまともに戦おうとしてももう手遅れ、それって外資にメディアを乗っ取られるのに他ならないのとちゃうの?という文章です。楽天とTBSがドンパチやっていっこうに話が進まないですが、そんな間にAppleやらMicrosoftやらにやられるのも時間の問題となったというところですね。

それを防ぐための唯一の方法として提案されているのが「ヤフーBB商法」です。つまり、デジタルメディアプレーヤやらコンテンツを買うクーポンやらを店頭で大量に配って無理矢理シェアを確保するというもの。本気でAppleのシャアを切り崩そうと思うと500億円くらいは覚悟した方がいいという読みをなさってます。500億円かけて日本でのシェアを確保したとしても世界規模でシェアを確保できるかどうかはまた別問題、とかなり厳しい見方をしてますね。

悲しいかな、オンラインコンテンツ販売で今も独自のDRMを持っているのが日本ではソニー(OpenMG)だけなんですよね。今のところは、DTCP-IPなどで異なるDRMを共存させる方向でApple以外の業界は動いている感じです。がこれも、PC業界での圧倒的シェアを生かされると、IntelのViiVやMicrosoftのWinMCEの前では風前の灯火・・・Windows Media DRMへ一本化しちゃうのも時間の問題かも。

HD DVDやBlu-rayなどの光ディスク系では日本メーカがトップに立ってがんばってます。しかしここでも、ディスクという物理メディアによるコンテンツ流通自体がもう時代遅れとなり、インターネット経由によるオンライン販売へシフトしていく可能性が高いです(当面生き残れそうなのはHDクオリティのビデオくらいだろね)

まぁ、もう手遅れであるという結論でいいでしょう。手遅れであるということに業界が気づくのにどのくらい時間がかかるんでしょうか。

日本が世界のデファクトスタンダードを作れそうである残された分野はケータイ市場ですかね。これとて、SymbianやBREWを前にもはや危ういでしょうけど。

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このページは、らるるが2005年11月20日 09:16に書いたブログ記事です。

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