今頃読んだのかよ、とかいわれそうなくらい遅いですが・・・
小学生の頃、担任の先生に「理系ですね」と断言されたほどの根っからの理系人間の私には、「ユリイカってどんなイカ?」な状態でとりあえず購入したわけですが、なんというかこう、ひたすら思想系の本ですね。途中で何度か読むのをやめたくなるくらいでしたが、好き嫌いはよくないということで、とりあえず最後まで目を通すことを優先しました。こんなわけわからん本でも最後まで読み切ったぞという達成感に満ちあふれました。そんな達成感を味わいたい人向けです。・・・ウソです。
二次創作や同人系にかなり詳しくないとついて行けない話が多いです。しかも、それらの創作活動の裏にある思想の解釈ともなると・・・文系でかつそういう思想考察が好きな人じゃないと正直厳しいでしょう。
個人的には、音楽家が新技術としてのVOCALOIDをどうとらえ、今後音楽界にどう影響を与えていく可能性があるのか、というような考察面の方が興味深かったです。
「ミク」というような引きつけるものがなければ、これまでも今後も買うことがない系統の本でした。