「プログラマーとお仕事をするということ」読んだ

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経営層やプロジェクトマネジャーの立場の人をターゲットに、システム開発の失敗事例やプロジェクトの回し方について語った本。開発プロジェウトの中でプログラマが具体的にどういう仕事をしているのかについても触れている。

先に書いてしまうと、私からするとこの本はタイトル詐欺でした。プログラマという業種の人柄に触れて書かれた箇所も確かにあるものの、結局のところこの本はシステム開発におけるプロジェクトマネジメントの本です。タイトルだけ読むとこう、日常生活やら友人としての接し方やらにフォーカスしてるかのようにも見えますが、そうではなくて、よくあるプロジェクトマネジメントの話です。

その上で、プロジェクト開発の点から考えても、他の本と比べて特筆して語られていることがあるわけでもなく、敢えてこの本を選ぶ必要もないのかなぁ。たしかに8章や9章あたりにプログラマ特有の気質に迫ろうとする部分もあるけど、正直あまり掘り下げて洞察しているわけでもない。英語から日本語に訳した場合に見られる独特の言い回しも多く、読みやすいわけでもない。その中でコンピュータ学の触りを中途半端に解説してる箇所もあったりと、どうもチグハグな感が拭えない。

というわけで、私からするとこの本の良いところをあまり見いだせないという辛口評価です。プロジェクトマネジメントの話を求めるにしても、別の本を買ったほうがいいかと思います。

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このページは、らるるが2018年2月26日 01:00に書いたブログ記事です。

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