ダイソーやセリアで売ってる電子機器を分解し、中の構造や回路やチップをリバースエンジニアリングする、という内容の本。回路図を起こしたり、チップの仕様書や素性を調査したり、かなり詳細まで調べている。
「100円ショップ」と言いつつ必ずしも100円のものばかりとは限らない、とはいえ数百円でもやっぱり十分に安い、というあたりはこの手の店へよく行く人ならばもはや常識か。ここ10年ほどは電子機器も増えてきていて、なんでこの値段でこの商品を作れるんだ、と疑問に持つ人も多いと思う。電気電子の知識が必要になるが、そういう疑問に答えてくれるような内容になっている。
著者はどちらかというと、分解して部品取りするのを目的にしているっぽいところがある。人によっては商品を作るときの原価がどうなってるのかまで知りたいんだろうけど、さすがにそこまでは語ってくれていない。原価は、原材料費、シンセンの現地価格、為替、関税、などにも大きく左右される水ものなので、ビジネス目的でそういうのを欲しい人はちゃんと自分で調査しましょう。
さすがに2026年にもなって「中国製は安かろう悪かろう」な認識の人はいないだろうと信じたい。ちょっとしたチップ程度なら中国本土で生産してる昨今、この手のオールインワンチップで機能実現する商品はもはや中国に価格・品質のバランスで勝てるとこはないだろう。国の産業のあり方を改めて考えさせられる。
ちなみに著者は、100円ショップのガジェットを分解してみるのサイトを運営していて、サイトの記事や雑誌に寄稿したものを書籍にまとめたものとなっている。ので、だいたいはこのサイトに行けばタダで読める。私はお布施の意味も兼ねて書籍を購入することにした。著者はこの2020年ごろから比較的注目されてるようで、続編2つや同系統の書籍を出したり、インタビュー特集があったりしている。
というわけで、情報欲しいだけなら買わずにサイトへ行くといい。お布施目的や大きめ紙媒体の写真がほしいなら買おう。ただ、第3版まで刷ったのに誤字脱字がそのままっていうのはちょっと、、
