データ放送によるデジタルテレビ向けコンテンツってどんなの?

すでにシリーズ化しつつあるTH-32D60で、今回はデータ放送の視聴について。

地上デジタルとBSデジタルとCSデジタルでは現在、閲覧中のチャンネル向けに空き帯域を使いデータ放送も行われています。たいていの局は、ニュースと天気予報と番組紹介と局からのお知らせ、という構成となってます。が、たまに番組連動型のデータ放送を行ってる場合もあります。

たとえばABCテレビで行われていた高校野球甲子園の場合、現在行われている対戦高校の情報やチームの打撃・地方予選勝ち抜き結果などが送られてきます。決勝戦しか見られなかったんで詳細はわからないんですが、ひょっとすると1日数試合あったとしても個別試合ごとに表示するデータを連動させてくれてるかもしれません。

NHK総合(大阪)の場合、あらかじめ監視するアメダスの地区を記憶させておくことで、万が一その地区のアメダスで雨が観測された場合にPush的にお知らせしてくれるような機能があります。まぁ一度雨が降り出すと止めても止めてもすぐに「ピコンピコン」といってうるさいんですがね。。

んで極めつけはNHKハイビジョン。アテネオリンピックの女子マラソンを見てたんですが、5kmごとにもうけられている通過ポイントでの各選手の通過順位とタイムを順次追加していってくれてました。これはリアルタイム性もあってなかなかグー。

などなど、詳しくはNHKデータ放送紹介ページへどうぞ。

これらデータ放送で提供されるコンテンツの記述はBMLという言語で行われています。まぁ見たとこSMILに近い印象を受けるんですが、BML自体仕様がオープンではないようなので詳細はわからず。ただ、実際にいくつかの局と番組のデータ放送を視聴した限りでは、今んとこ表現能力自体には問題はなさそうな感じです。

問題なのがインターフェース。TH-32D60のブラウザ機能自体がキーレスポンス最悪なのでこれについてはもうあきらめてるんですが、キーレスポンスと相まって操作性を悪くさせているのが、全然わからないメニュー構成です。データ放送のコンテンツといっても、簡単に言ってしまえばWebページと似たようなもんです。PCで見る場合のWebページなら、ハードウェアインターフェースはマウスとなりポインティングデバイスとして使って好きなとこをクリックできます。が、テレビの場合はリモコンに付いてるのはたいていケータイと同じ上下左右の十時キー。そうそうマウスのように自由にカーソル移動させられません。なのに、たいていのデータ放送コンテンツは、どこにカーソルのフォーカスを移動させられるのかがわかりにくい構成のものが多いです。移動させるの大変。。一見リストメニューのように見えて、実は右を押すととんでもないとこにカーソルが移動して決定(クリック)してリンクをたどれるなんてことが多かったです。ちょっと前の日記にも書いた気がするんですが、やっぱ基本はケータイと同じくリンクはリストメニューですよと。そうじゃないとわかりにくいです。

また現在は、どうやらボタンが上下左右の十時キー+決定+戻る+赤青緑黄のソフトキーという構成のようです。特にNHKにいえることなんですが、ユーザにソフトキーを使わせすぎと思いますよ。ソフトキーを使わないといけない場面は極力減らし、十時キーと決定だけでたどれるようなメニュー構成が理想です。ただ、大リーグやプロ野球などのページへのショートカットをソフトキーに割り当て設定できるのはいい感じです。

まぁそんなわけで、コンテンツの内容には満足しつつも、ユーザインターフェースに不満続出という感じのデータ放送視聴でした。「データ放送ってどんなの?」という意見もありまた言葉でも伝えにくいんで画像おいときます。1.jpg 2.jpg

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このページは、らるるが2004年8月24日 23:08に書いたブログ記事です。

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