リーダーシップ

最近、トレンドランキングを見るのが結構好きで。で、はてなの「注目URL」を眺めていてふと目にとまったのが「ニュートラ:適性・適職診断」というページ。内閣府が提供するこのページは、いわゆるニート対策の一環なんでしょうかね、50の簡単な質問に答えることで回答者の性格と適正な職種を判断するというサイトです。某諮問会資料作り中にちょっと(゜∀゜)アヒャってたので、気分転換にこれやってみました。

出てきたのがこのページ(result18.html)。続けて2回目をやって出てきたのがこのページ(result03.html)。まぁ出てきた結果に一喜一憂しつつ「私の天職はこれだ」とか語ってもおもしろくないので、直球では行かずちょっとそれた話題へ最後の方移ります。

この2つの結果ページに見事に共通して出てくるのが、「どんな分野でもリーダータイプの人とチームを組むと、大きな仕事を完成させることができます。」という文言。暗にこれは「あなたはリーダータイプではない」と書いてるわけです。これは私も最近つくづく思うことで、私は物事の最終決断をするのには適さないタイプだなと。社長ではなく社長補佐がいいと、課長ではなく課長代理がいいと。中学くらいのころから何となくは感じてたんですが、この年になってそれはもはや確信となりました。

で、ここで話題の方向を変えて、リーダーについて。リーダーっていうのはチームや組織において物事の最終決断をするのが最大の仕事だと思ってます。選択肢が簡単で誰が選んでも同じような場合にはその最終決断を下すのも苦ではないです。しかしこれが、もしそうではないなら。

じゃんけんは非常にわかりやすい例です。5人1組で大じゃんけん大会をするとしましょう。5人1組なので、5人で総意を取ってグーかパーかチョキかを出すのを決めなくちゃなりません。じゃんけんは、じゃんけんをやる前は勝てる手は絶対にわからないので、5人の意見が一致することはあり得ません。誰かが妥協するなり誰かに決定を一任するなりしなきゃダメです。しかし、じゃんけんが終わった後だとどの手を出せば勝てたのかが確実にわかります。ここにからくりがあり、「ほら私の意見が通っていれば勝てたでしょ」という論ができてしまいます。この論をごり押しすると、じゃんけんの手を決める最終決定をしたリーダーが責められることになります。

世の中がじゃんけんくらい簡単ならば、ここでリーダーを責めてもどうしようもないのは一目瞭然です。じゃんけんやる前から勝てる手がわかるわけないし。でも世の中簡単じゃない、見極めなければならない判断材料はいくらでもあり、後から振り返れば「あああれが前兆だったのか」と解釈することはいくらでも可能、しかもあくまで前兆なので、判断しなきゃならない時にもその前兆を知り得たわけで。前兆を知り得たわけではあっても、その前兆以外に膨大な判断材料があり前兆がそれらに埋もれてしまっているというのが前提です。

そんな前提を知ると、ああ私にはリーダーは無理だ、と気づいたわけです。自分の決断が失敗だった場合に、失敗が自分にだけ注ぐのなら苦じゃないですが、自分の決断の影響を受けた他の人も一同に失敗が注がれるわけで。失敗したリーダーを責める気にはなれません、リーダーは常に難しい最終決断をしなきゃならないんで。

「リーダーは不可欠だ」な話も書きたかったけど、話の流れを作れなかったんでここまで。いったんちゃんと「経営学」系統の勉強をするべきだな・・・

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このページは、らるるが2005年9月22日 08:11に書いたブログ記事です。

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