ATOKもASPで提供される時代

[ITmediaニュース] goo検索をATOKが支援 キーワード変換候補を“賢く”表示
「gooとATOKが連携してWeb検索を支援!」てな論調の紹介となってます。実際に使ってみるにはこのへんからどうぞ。

なんつーか、斬新ですなぁ。これに近いものとしてはAjax+自然言語技術を統合しているこの人が有名どころでしょうか。その中でも、「Ajaxを使った日本語Full IME」なんかは、力業でよくここまで仕上げたもんだという感想を持ったものです。で、先にニュースを読んだ感じでは、これのATOK版かな、とか思ってたわけです。

がしかし、実際にこの「gooサジェストβ with ATOK」を使ってみて思うのは、IME機能そのものをASPで提供するというよりは、ケータイでよく取り入れられている「推測変換(予測変換)」と国語辞書機能を統合したもの、という印象を受けます。先頭の数文字を入れるだけで単語候補が絞られるのは推測変換と一緒、候補として現れる単語の横にその単語の説明が添えられる、てなインターフェースです。つまり、ATOKがAjax使ってASP的に提供されるというよりは、推測変換+辞書機能がAjaxでASP的に提供されるといった方が近い気がします。

さてさて、このサービスの利用者層を考えてみましょう。明らかにPC上でのIME操作になれていない人がターゲットとなります。初心者向け文字入力支援システムとしては、ケータイのテンキー的なスクリーンをマウスでつつくシステムなんてのもありました。これは、キーボードタイプすら全くできないような人がターゲットであるといえるでしょう。これに対し、今度のはキーボードタイプはちょっとだけならできるけど、タイプミスや漢字変換がおぼつかないような人がターゲットとなるでしょう。

変換精度競争が終わり、関西弁やインターネット連携など新たな機能を模索するJustsystemにとって、いわゆる親指族のためのIMEインターフェースの模索は重要な戦力目標なんでしょうね。

トユーカ、数文字入れるだけでたくさんの単語候補とその単語の意味がずら〜っと出てくるの、なんかコワイくらいにスゴイ気がする。

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このページは、らるるが2005年10月27日 22:49に書いたブログ記事です。

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