「平成の松下幸之助」とか呼ばれたり、NPOチックに会社を運営しているとかいわれたりしている、はてなの社長「近藤淳也」氏の本です。勝手から気づいたんですが、CNET Japan の Blog の内容をまとめた本だったんですね。なんか存した気分・・・まぁいいや。
いろいろと記事に書かれたりしているんで、どうもはてなとは変わった会社であるという認識は少なからず皆は持っていることかと思います。そのへんをもっと掘り下げて書いている本といえば大きくははずれていないでしょう。
トランプの大富豪をもらうことで他人の特徴が見えてくるという話は、何となく共感できるところ。トランプゲームの中で大富豪ほど奥まで読み合うゲームはなかなかないと私も思ってます。都落ちや革命は当たり前として、8切り・階段・縛りあたりを絡ませるとなかなかおもしろいゲームとして楽しめますよ。
あと、住所登録騒動の話にも一応触れてます。ユーザからの総スカンで結局撤回となったんですが、いい教訓として心にとめておくという姿勢が伺えます。
もともとが Blog で書いていたネタを本にしたということもあり、1つ1つの話がそれなりの長さになっていて読みやすいです。ただ、ページ数が少なく、かつ1ページ当たりの文字数も少ないので、少々物足りなさもやはり感じるところです。
技術志向かつユーザ指向であるという姿勢の伺える本です。はてなの素性を知るという意味では読んどいて損はないでしょう。