コンサルという面から、IT業界に押されつつある既存のマスメディアの今後の経営戦略について分析している本。タイトルに「グーグル」とはあるが、内容は全然グーグル関係ないやん・・・
既存の本とは違ってつっこんで詳細に分析していると自ら書いているとおり、コンサル面からの収益を上げるための分析が書かれている。ただ、(その結論はさておき)中盤あたりから分析の根拠がちと弱いと感じることが多くなっている。それをさしおいても、11章のマスメディアは必要か論あたりから主軸が揺らいでしまっている。結果、最初の数十ページは「おお?鋭い分析かな?」と思わせておいて、最後まで読むと「で、そもそもどこを主軸にしたかったの?」と思わされてしまう。
私としては、所詮コンサル屋の本か、とか斜めに構えてしまう。そのあたりが、日本の将来を考えている官僚の本と決定的に違うと思えてならない。
既存のマスメディアの営業や経営に関係する人は読んどいてもいいと思う。けど、それ以外の人には、この結論じゃちょっとねぇ。。。