普段はこの手のイベントに滅多に参加しないですが、とある友人がなぜか興味を持ってたんで、じゃということでHATSUNE Appearance 『夏祭初音鑑』に行ってきました。一言で感想を言うと、あぴリンさんがかわいくてよかったです。
・・・いや、この感想だけだとただのリン廃に間違われてしまうので、続けておくと・・・
ちょうど1年前に八景島シーパラダイスでプレビュー公演されたのをベースに、よりブラッシュアップしてまとめられたのが今回のイベントです。
で、もう少し技術屋視点的に掘り下げると、このイベントでは映像投射のシステムとしてEyelinerてのを使ってます。これはどちらかというと去年Perfumeのライブで使われたというのが有名なようで、それを考察したこんな記事が参考になります。要するに、透明な斜めスクリーンにプロジェクターから投射することで、観客席側への反射を押さえつつ、透明スクリーンに投射された映像と透明スクリーンの向こう側との共演をするわけですね。反射を押さえられるのがメリットな反面、輝度を稼ぎにくいというデメリットがあるわけです。・・・そういわれればNHKのサイエンスZEROで放送してたような、と思って調べてみたらあった。
でいざ実際に見てみると、やっぱりどうしても細かいところが気になってしまうわけで。ざっとあげると
- ミクさんのツインテの物理演算がやっぱまだまだだなぁ、MMDベースだと厳しいかもしれないけど。まぁ極めるとポニテの物理演算でイグノーベル賞が取れるくらいには難しい分野ではあるけど。
- 奥スクリーンへの明るい投射と重なるとどうして「透けている」のがわかってしまう。動きが激しい時も比較的その傾向あり。
- スクリーンの下ギリギリに投射できないのでどうしても「足が浮いている」ように見えてしまう。マジカルミライの場合は結果的に足下のスポットライトでうまく隠れてるようでした。
- 立体感が弱いので、複数人が「重なる」時の映像がどうしても不自然。
- 手前の透明スクリーンと奥のスクリーンの2つという構成なので奥行き表現にはやっぱり限界があるのかなぁ
表現の幅としては、光を使うんじゃなくて闇を使ったほうがいいんじゃないかと個人的には思うわけで。「秘密警察」の「朝から晩まで?♪」の右の方に投射しといて一瞬ブラックアウトさせて左の方の投射に切り替えるところとか、そういう「見せない」時間を作る方が動きが感じられて個人的にはおもしろいと思います。終わった後の友人との会話で「スクリーンそのものを動的に動かせばより3Dっぽくなるんじゃね?」とか冗談半分で言ってましたが、「見せない」時間を意図的に作るのならば動かすことも現実的になる・・・いやさすがにムリか。
まぁそんなむずかしいことはおいといて、あぴリンさんがかわいくてよかったです。