初めてのPerlの続編。前作と同じような文体と構成で、主にレファレンス・パッケージ・オブジェクトの話を解説している。
前作が通称「リャマ本」で今回のが「アルパカ本」。体系立ててPerlを学ぼうと思って前作を読んだなら、本作はもはや読まざるを得ないというような話の流れになっている。それくらい話している内容が前作と本作とできっちり役割分担されている。それだけに、前作が改訂第6版までいっているのに本作が改訂第2版までなのは正直どうなんかなぁと思う。改訂が出るタイミングと合っていないと、Perlバージョンアップに本の内容が取り残されたりしたりとか。
で内容はというと、前作同様に解説口調で話が進むので、それほど分量があるようには感じない。のわりに、今や必須とも言えるPerlのレファレンスが前作には一切出ずに本作でいきなり出てくるので、本作は「続」というよりは「上下」の下だといった方がいいんじゃないかと思わなくもない。
レファレンスの他にテストやデストリビューションの話も出てくるけど、このあたりもまだまだ入門的な話にとどまっている。というか、至る所に「詳細はマスタリングPerl読んでくれ」と書かれていて、このあたりもうーんと感じざるを得ない。前作と本作まとめて1冊にした方がいいんじゃないかと思う。でも本当にそうしてしまうと、ごくごくライトにスクリプト言語をやりたいだけの人が困ったりするのだろうか。うーん。
とまぁ批判的に書いてしまいましたが、前作の続編という位置づけで安心して読めます。逆に、前作読んだら本作も読まざるを得ない気がします。