ヨーロッパ旅行者向けSIM事情

※ 私自身があまり旅行慣れしていないので、この内容は初心者向けと思ってください。
現在持ってるSIMの写真(eusim.jpg)

インターネットのおかげで見知らぬ地でもそれなりに生活しやすくなったものの、逆に言えばネットがなけりゃ旅行難民化してしまうわけで、そんなパスポート・クレカの次くらいに大事なネットアクセスの手段となるスマホ向けSIM事情について、私の経験をまとめておきます。

まずは無料WiFi。たとえSIMがあろうともやっぱり通信量は節約することになるため、無料で使えるWiFiは確実に確保しておきたい。特に空港とホテルで。最近は空港はだいたいが使いやすく提供してくれるのであまり困らない。が、ホテルのWiFiは要注意。入りが悪い、速度が出ない、そもそもつながらない、なんてのはホテルによってよくある。事前に調べておき、評判良くないとこは避けたほうが無難。

次にモバイル環境について。SIMロック解除やらSIMカードの設定すらに自信ない人はやはり、日本のキャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)のローミングを高い金払ってでも使うのが無難。次点で、空港で借りられるモバイルルータだけど、これもおおむね1日1000円からだったり保険かけると更に高かったりで、なんだかんだであまり安くならなかったりする。複数人で使うときやら会社の経費で落とすときやらにとどめておいたほうが良い。

ようやくSIMについて。大手の日本の会社が出してる変なSIMやら海外トラベルSIMやらは、はっきり言って高くて通信量も少ないので、あまり考慮対象にならない。よほど複数のマイナーな国を転々とするときくらいしか役に立たないのではと思う。

そんなSIMをあえて買おうと思うくらいなら、Amazonなどで販売されてる各国の現地SIMを買うのが、手間暇と値段考えてコスパが良い。ヨーロッパは規制強化の影響で現地のSIMそのものを買えないことも多いけど、旅行者向けプリペイドSIMはそれなりにあって、値段も現地SIMとそう変わらなかったりする。UK Threeのもの、AIS(タイ)のFly2SIM、WeChat GO SIM(KPN版)、あたりが値段も入手性もよくて人気がある。ただマーケットプレイスで販売元が日本国外からモノを発送することもあるので、届くまでの日数には注意が必要。

もちろん、現地でSIMを買えるのならばそれに越したことはないが、店の場所や値段・時間、英語通じる店員なのかどうか、も考えておいたほうが良い。特にドイツだとテロ対策のための規制強化があり、店によっては旅行客に売ってくれなかったり、格安SIMだとアクティベートのためにビデオチャットさせられたり、敷居が高い。

また長期の場合は買ってからも大事で、Topup(チャージ)ができるのかどうかも気にしないといけない。特にヨーロッパのSIMは、クレジットカードでTopupできるように見えて、現地の国の住所で登録されたカードじゃないと払えない、なんてことが多い。じゃ旅行客はどうするかというと、ドイツだと、スーパーなどでpurchase用のやつがが売っててvcodeを入れる感じの模様。

EU圏内では協定により、域内ではRoamingしても値段も通信量もトータルで落ちるようになっていて、簡単に入手できるSIMであったり安いプランであったりするものを持っておくと非常に便利。特にUK ThreeのSIMは通話なしデータオンリーだけど非常に安いSIMを日本Amazonで買えるのでオススメ。イギリス以外では4G(LTE)入らないけど。Topupはイギリス国内発行のクレカじゃないといけないけど。

WeChat Go SIM(KPN版)は、LTE入るし値段もそこそこでよいんだけど、WeChatアプリの中のミニプログラムからTopup可能なもののSIMの有効期限が15日/30日からは伸ばせないみたいで、ちょっと常用はできなさそう。

ウクライナに行った影響で現地のKyivstarのSIMも入手した。さすがというか、身分証明などもいっさいなしで購入でき、500円くらいで4GB/28日使えたり、LTEも普通に使えたり、3Dセキュア対応のクレカからTopupできたり、EU圏と比べると信じられないくらい快適。Roamingもそれほど高くはなくて、1日150円ほどでEU主要国で使えたり。(クリミア半島の問題(2014年)の対ロシア情勢の影響で通貨が急落したため割安)。クレカない人向けに、ウクライナの市内のそこら中にあるATMのような機械で電話番号指定して現金からTopupできる。でも手数料高かった、8%くらい取られてたはず。

最後に、Google翻訳アプリ便利。文字から、音声入力から、カメラ入力から、スクリーンショットから、の翻訳がかなりの数の言語から可能。翻訳先を日本語じゃなくて英語にすると、カメラ入力からライブで翻訳してくれたりなど。ホントGoogle様々な海外出張でした。...ん?もう行かなくていいよね?

※ 他の会社のSIMも試せたら追記していく予定。

このブログ記事について

このページは、らるるが2019年3月16日 23:37に書いたブログ記事です。

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