消費するためのコンテンツ

切込隊長BLOG(ブログ) - 『ゲド戦記』が不評のようなのに商売人根性が炸裂し興行成績は優秀な件についての考察
もやもやーっとしていたところをわかりやすく書いてくれたような記事でした。

視聴者としては、周りの人たちと共有できるような共通の話題を提供してくれるという意味で、質はどうであれ、定期的にコンテンツを提供してくれるメディアをありがたがっている。

メディアとしては、多くの視聴者に消費してもらって金儲けをしたいという意味で、質はどうであれ、新たなコンテンツを欲している。悪評であれ、とりあえず見てくれればある程度の収益につながる。

結果的に、コンテンツの質については問われなくて、メディアで煽ることにより、提供するコンテンツが一時的にでよいので話題になればよいことになる。定期的にコンテンツを変えていく必要はあるので、コンテンツは質より量の勝負になる。

ただし、クソゲー連発すると買ってくれなくなるのと同様に、クソコンテンツ連発するとその後見てくれなくなるという危険がある。ゲーム業界じゃアタリショックなんていうのもあったねぇ、そういや。

金儲けと良質作品作りは両立できないってことなんやろか。そういや以前も似たような意見を書いてたかなぁ。

人間国宝の落語(という非常に高尚なもの)のビデオを500円みたいな安い値段で売ってほしくないみたいなことを誰かがテレビで言ってたのを覚えている。コンテンツの大量消費時代においては、コンテンツは安いに越したことはない。IT技術により、コンテンツを配信するためのコストは限りなく小さくなってきている。

何がどう悪くてどうすればいいのかについては今は全然わからない。今回のテーマは、何年か後にまた改めて考えることになるだろう。

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このページは、らるるが2006年8月15日 03:48に書いたブログ記事です。

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