NHKスペシャル -おとなりのジョンさん-

NHKスペシャル|ドキュメント北朝鮮 第1集「個人崇拝への道」
これの再放送を、ちょうどさっきまでNHK総合でやってました。・・・という場合にTVTLを使うと番組へ「リンク」できて便利なんだろうなぁ、、いきなり脱線して申し訳ない。

「今日も休出で終電♪」とかいう妙なテンションで帰宅したときにちょうど上記の再放送を見ました。おとなりのジョンさんをマンセーする番組かなぁとか寝ぼけながら最初は見てたんですが、さすがはNHKだ、ジャパンマネーのパワーで旧ソと東ドイツから機密情報を盗み取り集め、おとなりのジョンさんがなぜ今独裁者になっているのかあたりの流れをうかがい知ることのできるドキュメンタリーに仕上げてくれてました。こんな番組を定期的に作り続けてくれるのならNHK受信料払ってもいいなぁ、とそのとき一瞬だけ思ってしまったのはここだけの内緒です。

で、番組の中ではホーネッカーたんとか、チャウシェスクたんとかが出てきてて、「うーわん、ママン、教科書の中の人が出てるよ」てな感じでした。

とはいうものの、ホーネッカーたんやチャウシェスクが具体的にどんなことをやってどうなったのかについては実はあまり詳しく知らない自分がいる。あらためて、ゆとり教育世代だなぁと感じさせられてしまいます。今の中学生に謝罪するするのはいいんだけど、もう育っちゃった人はどうすればいいんでつか?教えて>伊吹たん

話は戻って、独裁国家ってのはある意味統制を取りやすいです。特に、国民の大部分が愚民ばっかで一部の人が"できる"人の場合、独裁国家の方がうまく回るでしょう。

しかし、独裁国家には危うい面があります。"できる"人でない人が独裁者についた場合です。そういう場合、たいていはいとも簡単に国が崩壊していきます。一般的に"できる"人っていうのは非常に限られるため、そういう人が独裁国家の頂点に上り詰める確率はあまり高くないでしょう。

そういうとこらへんから、今日の法治国家・共和制・民主制へとつながっていき、自由とは何か権利とは何かという流れにつながっているものだと個人的には理解しています。このへんは、特にヨーロッパあたりで何百年もかけて熟成させて始めて理解できるような概念で、おいそれと概念だけ輸入してきたどっかの日の本の国ではそうたやすく理解できるものではないと思っています。いわんやおとなりをや。

てなわけで、独裁国家からいきなりアメリカのような体型の国家へと変身するのは無理な話で、アメリカの推し進める"民主化"ってやつは、何十年・それこそ何百年とかかけて行わないと成功するわけがない、とかいう持論を持ちつつある今日この頃。。

クーデターってのは、法治国家的な考えからいけばかなり"野蛮"なやり方であると見なされますが、国家の段階によってはそういう手段もしゃーないやん、とかとか、チャウシェスクの最期のとこを読みながら妄想しました。

とかとか思ってると、先のタイのクーデターみたいに、「それなんてクーデター?」とか問いたくなるようなあっけない例まであったりと。。このときは、ケータイカメラ片手にクーデター兵と記念撮影する市民の映像が日本のニュースに流れてました。タイって欧米による植民地化時代に独立を守り抜いた王国だからこそ、そういう理解しがたい体制でもうまくやっていけてるのかな。。そういや、ゴルバチョフもソ連崩壊後日本に遊びに来てたりしたなぁ、今から思えばすごい。

まぁ、クーデターって何?みたいな寝ぼけた質問する人もいたりと、日本では今のところ平和です。クーデターって、下克上を横文字にしただけやん、とかつっこんだらダメ?

で、ジョンさんの行方を考えてみた。
・中国政府による暗殺
・クーデター
・第三国への亡命
どれが一番あり得そうだろう、、意外と寿命つきるまで独裁国家でいられたりしてね。

ちなみにアメリカ試算は、おとなりの国を軍事的に掌握しようとした場合、数時間程度で掌握可能だけどその間にソウルが火の海に相手が核ミサイルを持ってると東京も火の海に、らしいです。逆に言えば、相手の反撃が痛くない場合は"やっちゃう"ってことなんですね。

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このページは、らるるが2006年11月 5日 04:15に書いたブログ記事です。

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