appgetで署名付き3GC向けアプリ対応らしいが・・・

[ケータイウォッチ] スパイシーソフト、通信可能な3G向けVアプリを配信可能に
一般の人向けには、まずはこのニュースは何を意味するのかから話さないといけなさそうですが・・・

Vodafone端末向けJava「Vアプリ」の場合、通信やら端末内ストレージへのアクセスやら、今話題の「個人情報」に関わるような機能が利用できるAPIを「セキュリティ対象クラス・メソッド」と呼び、利用に制限を課すことにしています。具体的なAPIリスト(appgetより、該当ページは認証が必要なため勝手に転載)

で、具体的な利用制限は、アプリ開発者に「オフィシャル登録」をさせるというものです。まぁいってみれば、身元確認などを伴う書類審査です。審査をするとこは、Vodafone自信ではなく、アプリ配信を行う主体である「コンテンツアグリゲータ」です。一般人向けのコンテンツアグリゲータは、アプリ☆ゲット(スパイシーソフト)モバイルゲームチャンネルがあります。

っと、ここまでが2G端末までの話。話がややこしくなるのが、3G端末投入に当たってまた別の制限を課してきたとこです。ここでいう3G端末とは「V」が取れた3G対応端末以降を表していて、それ以前のは対象となりません。技術文章上では「3GC端末」ということになります。

3GC端末では、上記の「セキュリティ対象クラス・メソッド」とはまた違ったAPI群を定義し、それを利用する際に「オフィシャル登録」とはまた違った制限を課すことになっています。このAPI群は、大まかには上記の「セキュリティ対象クラス・メソッド」とほぼ一緒と思っていいです。一部MIDP 2.0の新機能やらが追加されているという感じです。

制限のかけ方はMIDP 2.0で定義された「Trusted/Untrusted MIDlet Suite」を使っていて、早い話が、PKIによる署名が有効であればTrusted MIDlet扱いで動き、そうでないならUntrusted MIDlet扱いで動く、てなもんです。で、Trusted MIDletでないと、この制限されたAPIを使うときに端末が拒否動作をするわけです。

んで話はここから。オフィシャル登録している作者ならばこのTrusted MIDletとするための署名を自由につけられるならば話はわかりやすいんですが、この署名が全くできなかったというのがこれまででした、少なくとも一般作者では。3GCな端末が発売されて1年たつのに署名付きアプリを配信できないとは何事だ、という感じでVodafoneを見限った人も少なからずいることでしょう。

んで今回、その署名付きアプリに対応したというのが上記のニュースになるわけです。えぇ、長かった。理解していただけましたでしょうか。。・・・ここまでは本題じゃないんですがね。

で、ここからが本題です。

今回のニュースに関し、スパイシーソフトからな〜んにもリリースがないです。「署名つきに対応した」というふつーのリリースはもちろんのこと、「どうすれば署名付きになるのか」「オフィシャル登録とのかねあい」などなどの情報がいっさい告知されていません。私は2ちゃんねるのスレ(ここここ)やニュースサイト(インプレスITmedia)に張り付いている変人だからこそ署名対応の話を知り得たわけで、そうじゃない人にはどうするんの?と思うわけです。ケータイウォッチが、このニュースのソースをどこから仕入れてきたのかというのも謎です。

また、おそらく署名対応にするためのシステム変更が原因と思うんですが、トラブルが起こってます。上記のように署名付きに関しては3GC端末だけのもののはずなんですが、3GC以前の2G端末(P5端末以降)を対象としたアプリでトラブル起こってます。もう少し具体的に書くと、JSCL-1.2.0のStorageConnectionを使うアプリで3GC以前のP5端末向け(P6/P7端末にも上位互換で対応)のものをアップロードするとチェックでエラー扱いされちゃいます。(エラーの内容 このエラーは「オフィシャル登録」しか使っちゃいけない機能、「オフィシャル登録者」でも使っちゃいけない組み合わせ、を自動で検出してチェックするシステムでエラーが出ているものです。

上記のように、署名付きに対応したことすらふつうは知り得ない情報で、署名付きはあくまで3GC端末向けの話でそれ以前の端末向けとは関係ないはずで、ひょんなとこで変なトラブルに巻き込まれてしまったなぁというのが今回の感想です。

今回の件で思うのは、一般クリエータ向けのVアプリ配信専門ポータルってのがいかに商売として成り立っていないかということです。たぶんまともな対応を取れるほどのサポート体制になっていないんでしょうね、スパイシーソフトさん。コンテンツアグリゲータを通してしか一般作者がアプリを公開できないというVodafoneの仕様上、コンテンツアグリゲータに認定してもらえること自体がある程度権利になります。ビジネス向けはおいとくとして、上記のように一般向けのポータルはたった2つしかないので、その権利をうまく使えば、Vectorのケータイ向け版を作れるというビジネスモデルでのベンチャーだったんでしょうけど。

データフォルダアクセスや通信に制限があるものの自由に配布できるiアプリ、Javaを捨てBREWに向かい法人向けのみにシフトしたau、つっこんだ機能が使えるものの配布がコンテンツアグリゲータのみに制限されたVアプリ。根底には、今のPCのようなウィルスだらけなプラットフォームにはしたくなかったという思いがあっての制限だったんでしょうけど。

MIDP 2.0準拠でキャリアがいっさい口出ししていないっぽいWILLCOM・・・というかサンヨーが出てきて、この辺の考えも変わってくるんでしょうか。

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このページは、らるるが2005年12月28日 06:18に書いたブログ記事です。

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