コデラ ノブログ: ツールとインフラ [ITmedia +D Blog]
まぁ、いろいろと考えさせられるテーマですわな。以下の文章は、上記の小寺氏のBlogを読んでからどうぞ。
テレビでやってるから信頼できる情報だとか、Webでやってるから信頼できない情報だとか、そういうインフラで信頼性を判断するのはもはやナンセンスなのはいうまでもないでしょう。
怪しい健康食品やら通販番組やらやってたり、ウソ交えて大げさに騒ぎ立ててるバラエティやってたりしている中で、「報道の信頼性が」「表現の自由が」といわれてもピンとこない人は多いでしょう。ニュースを伝えるに当たって報道の信頼性は不可欠だと私は考えているんで、ニュース番組とバラエティ・通販番組とは分けて考えないといけないでしょう。なのに、どの民放も総合チャンネルを目指そうとしているからこそ、おかしく見えちゃうんです。ニュースに特化したチャンネルやらスポーツに特化したチャンネルやら通販に特化した番組やら、そういう棲み分けを既存のテレビ局に求めたいと思ってるんですが、まぁ事はそうは流れてくれないでしょうね。
テレビが必ずしも信用たるとは限らないことはわかった。じゃWebの場合はどうなんだと。普通の人の感覚でいうなら、ITmediaやImpressに書かれた記事だとまずたいてい信用しているでしょう。2ちゃんねるに立てられたスレッドならウソかもしれないくらいの信憑性でにらむでしょう。有名人の書いてるBlogなら信用するのか、自分の知り合いのBlogならどうか、となっていきます。
「知り合いのBlogなら信用できるに違いない」の仮定のもと構築されるのがSNSであるといえると思います。まぁBlogだけではなくて本のレビューだったり他の情報だったりするわけですが。そういう、自分の友人、自分の友人の友人、に絞って情報を提示するのがSNSのいいところだと私は思ってるんですが、どうも今のmixiはそういう方向に行っていないような気がしないでもないです。すいません、ちょっと脱線しました。
小寺氏がコラムで書いている文章と、小寺氏がBlogで書いている文章とでは、何かしらの違いがあるんだろうという認識は皆が持っていることだと思います。じゃ何が違うんだと。そこの認識が人によって異なるから、今回の小寺氏のような衝撃が起こるんだろうと思います。
小寺氏によると、コラムは編集部の校正が入ったものであり、Blogは小寺氏のナマの文章であると説明しています。両者に有意な差を感じなくなってきているのが今の世代の人、ということなんでしょうか。うーん、どうなんだろ。私自身よくわからん。編集部の校正っていえば、誤字脱字チェックが入り、話の展開がおかしくないか考え、情報の裏付けをBlogの場合以上に行い、テーマがITmediaの編集長の趣旨にあうか検討され、んで多くの人に伝えたいと考える主張が結論づけられているか、あたりを私はイメージしますが、これはこれで合ってるんだろうか。
別の視点で考えるのなら、いくらBlogとはいえ「コデラ ノブログ」がitmedia.co.jpというドメイン下にあることそのものが信頼に足ると考えている人も多いかと思います。はてなダイアリーあたりで適当にIDを取って「私がコデラだ」といいながら記事を書いてたとしても、そもそも「おまえホントにコデラか?」という半信半疑な目でしか見てくれないかもしれません。それなりの肩書きがつきまとうところで書く文章だからこそ、たとえBlogであっても信頼に足ることを書いてくれるだろうという期待もあるかと思います。まぁ、itmedia.co.jpの下だと、何があってもITmediaの悪口は書かないだろうと思われてしまうデメリットもありますが。
肩書きがあるからこそ責任が伴う。責任が伴うからこそ本当にいいたいことはいわない。肩書きをおろせる匿名な2ちゃんねるだからこそ、テキトーなことをいえ、またなかなかいえないことも書ける。なかなかいえないことを書いてくれる人がいるから、2ちゃんねるに期待する人もいる。でも匿名だからそもそも信頼できない。
情報ってのはそういうもんなんですよ。情報系の専攻をもうじき修了する人(=私)がいってるんだから信頼できるっしょ?(ぉ)
え?私が情報系の専攻をもうじき修了する人だという主張がそもそも信頼できないって?ごもっともで。。
「最近、ブログユーザー同士のコミュニケーションが疎遠になってきた」らしいんで、普段はトラックバック送信しないところを、今回はあえてしておくことにしようっと。