6ヶ月定期だと途中で落としたする心配があるので、まだPiTaPa利用を続けている今日この頃です。「PiTaPa定期」のサービスが始まったとこもあるらしいですが、私の乗ってる路線ではまだ始まってないです。PiTaPa定期だと万が一落とした場合でも補償があるんで魅力あるんですがねぇ。
ただ、PiTaPa定期が始まればすべて解決というわけでもなく、詳しくは阪急のページを見てもらえばわかるんですが、乗り継ぎの面ではまだまだ従来の磁気式にはかなわないようです。
PiTaPa利用回数割引のあり得なさは今さらいうまでもないでしょう。このへん読んでもらえばいいです。要するに、通常の回数券よりもPiTaPa利用回数割引の方が(通常使用範囲では)高いんですよね。特に月をまたぐと利用回数がリセットされちゃうあたりは反感ものでしょう。
などなど、全国で初のポストペイ乗車券制度を始めていることもあり、いろいろと困った点やめんどくさい点が多々あるわけです。特に利用額が従来より安くならないというあたり、ポストペイだとどの支払い方法が一番安くなるのかの自動計算が思ったよりも難しいということが根底にはあるっぽいです。
例えば、260円区間を20回乗り、200円区間を2回乗ったとします。この場合、通常は260円の回数券を2セット(22枚分)買えばOKで5200円ということになります。PiTaPaの場合、260円区間が利用回数割引対象となり、10回まで通常料金・11回目以降は1割引の(260*10+260*0.9*10)で4940円となり、これに200円区間2回の400円が加わり、5340円になります。あらまPiTaPaの方が高い。
っというような例もあり、自動的に最安値を求めるのが思ったよりも難しいというのがあります。利用回数割引を安くできないのも根底はこのあたりにあるのではないかと私は考えてます。
んじゃ、どうすりゃいいのか。
いちばん簡単なのは大阪交通のPiTaPaの割引にしちゃうことです。
PiTaPaでは利用交通期間ごとに割引方法が決められていて、例えば阪急でPiTaPaカードを作っても大阪地下鉄に乗る限りは大阪地下鉄が決めた割引方法で割引が行われます。そのへんを利用し、阪急とは全く違った割引方式を大阪交通では導入しています。それが上記のページです。
非常にシンプルに、利用総額により割引率が決まる、というものです。200円区間が260円区間がとか、そういう従来の回数券的な考え方をいっさい捨て、トータルの利用額で割引率を決める。非常にシンプルです。特に地方のバスなんかでは、いわゆる「バスカード」という形でこのトータルの利用額に応じた割引がすでになされています。それのIC版ですね。
ただし、PiTaPaの場合毎月の締めがあるので、月をまたいでしまうとまた割引率が元に戻ってしまいます。そのへんは、割引率の引き継ぎという新しい制度でカバーしてもらいたいものです。例えば、4月を精算すると割引率15%だった場合、5月はデフォで15%割引からスタートする、てな具合で。5月のトータルの利用額から決まる割引率が15%より低かった場合は4月の割引率の15%を適用し、15%を超えていた場合はその割引率をそのまま適用、と。
いわゆるバスカードの場合有効期限がないので、一度始まった割引率は一生続くようにしてほしいところです。が、さすがにそれは厳しいかもしれないので、高い割引率が継続するのは最大3ヶ月とかいう具合でキャップしておけばいいでしょう。
大阪交通の場合、このへんの月をまたぐと割引率がリセットされちゃう問題をカバーする意味でも、利用額に対する割引率がいびつになってます。なんだか一見よくわからない表になってますが、横軸利用額・縦軸割引率でグラフにするとこんな感じになります。12000円あたりで極端に割引率が上がっているあたり、1ヶ月定期との割引差を埋めるねらいがあるのでしょう。
そんなわけで、ポストペイの割引率をどうするのかは各社まだまだ悩んでいるのでしょう。
ついでなので、いまいち普及速度が遅いポストペイのPiTaPaでそれをあげるための案を。
まず、PiTaPa利用の場合は料金据え置き、それ以外の人は料金値上げして、従来の回数券が実質高くなっちゃうような土台を作っていけば、PiTaPa利用者増へとつながるでしょう。・・・無理矢理移行させることになるので反感も起こるでしょうが、磁気カード廃止へ向け本気で取り組むならこのくらいはやらなきゃね。高くても磁気カードを使い続ける人を焦らすためには、PiTaPa専用自動改札ばかりにしてしまい、磁気カードも使える自動改札をどんどん減らしていけばいいでしょう。
プリペイド式のICOCAやSUICAに比べていまいち知名度の低いPiTaPa、電子マネー市場との競争にはもはや負けつつあります。上記のようにして無理矢理にでもPiTaPa利用者数を増やさないと、来るICカード時代の勝者にはなれないでしょう。
とかとかいうことを、阪急阪神ホールディングスグループができて妄想したので、メモしておきますね。