UNIXを少しは触れるけどほとんどプログラムを書いたことがないような人を対象として、スクリプト言語としてのPerlを最初から解説している本。難しい内容やすぐに必要にはならないような内容をはしょって他の本に引き継ぎつつ、できるだけウソがないように解説しているのが特徴。
Perlを勉強するといえばいわゆる「ラクダ本」が有名でですが、もっと体系立てて最初から勉強する場合に「リャマ本(今回の書)」「アルパカ本(続編)」があります。ただ、Perlって良くも悪くも歴史が長いので、今時のPerl側の改善や機能拡張に合わせて改訂を重ねないと本の内容も古くなっちゃうのには注意が必要です。というわけで、比較的最近(2013年8月)に改訂版が出たこのリャマ本を読みました。
予想していたとおりではあるんですが、中身はプログラムのかなりの初心者をターゲットに書かれてるので、さすがに少し退屈というかさくさく読めるというか、そんな感じでした。逆にいえば、きちんと書かれているので、本当に初めてPerlを書いてみるような人には安心してお勧めできそうです。以下はなぜ私がこれを読もうと思ったのかについて。
個人的な意見かもしれないですが、今は安心して学べるスクリプト言語がないように思えます。PHPがもてはやされたのは昔、RubyはRailsだけのブームだったし、最近はやってるのだってPythonはタブの扱いが気にくわないし、JavaScriptなんてOS層とおしゃべりするとこが標準化されてなかったりasm.jsなんて使いたくなかったり。・・・うん個人的な意見ですね。そんな感じにふるいを掛けていくと残ったのがPerlだったというわけです。
ただ、私は実はPerlをちゃんと勉強したことがなくて、今から*年前にとほほのWWW入門を斜め読みして理解したつもりになったあとは、毎回そのときのノリで適当に書き続けて来ました。おかげで、今時のPerlのopenの使い方を「ふーん」と読んでいたのすら何年前の話だという感じで、今時のよりよい書き方ってものを全然理解してませんでした。
そんな中でEffective Perl 第2版が出たというのをたまたま見かけたので即購入。これまでそれなりにいろんなプログラムを書いてきた(と信じている)ので別に前知識なくても読めるだろうと思っていたら、いろいろ出鼻をくじかれる。ナンダコレ、しかもごく初歩的な知識らしい、な記号がちょろちょろと出てくる。これは、わかったつもりになって読み進めるより、これを機にちゃんと理解した方がよさそう、という感じでリャマ本(初めてのPerl)を読んでみました。
やっぱあれですよね、今時のPerlの書き方を覚えつつ、Perlのモジュールも適切に使えるようになっといた方がいいですよね。
というわけで、オレ、リャマ本読み終わったから次はEffective Perl読むんだ・・・