デジタルテレビの最近のブログ記事

BDレコーダ買った

2011年7月のアナログ停波後も、かなり前に購入したDVDレコのRD-XS48をCATVのデジアナ変換で使ってたんですが、iEPGのアナログ番組データ提供終了と、デジアナ変換の画質があからさまに悪いのと、CGMS-Aあたりの信号のためダビング一切不可なのに業を煮やし、デジタル放送に対応のBDレコのBWT510を買ってしまった。まぁW録機が5万円切ったら買おうかと思ってたんで、ある意味計画通りで後一歩の後押しをされたので買ってしまったのが実情だったりとかそんなとこです。

最近のレコやテレビは無意味に機能てんこ盛りで、何を重視して機種選びするのかが人それぞれだったりすると思います。トリプル録画対応とか、自動録画機能とか、やっぱ大容量がいいとか、単体BDプレーヤ並の再生品質とか、DLNA+DTCPIPとか。起動が遅いのでクイック起動モード新設したら消費電力増えたのでよくわからないエコなんたら設定をさらに入れたり、という程度にはわけわからないです。

そんな中で私が何を重視しているのかというのを半年くらいマジメに考えてたんですが、結果1.3倍速再生機能が大事だとわかりました。最近のテレビ番組なんてかったるくて時間かけてみてらんないです。CM自動スキップもほしいとこですがこれは最悪早送りで何とかなるとして、早見機能で1時間番組を(CMスキップなど入れて)30分くらいで見終われないと時間がもったいないように感じます。

そうとわかれば話は早くて、レコーダ購入相談スレのまとめサイトで早見を条件に機種絞る。今までXS48で1.3倍速ばかり使ってたため1.5倍速についていけるかどうか不安だったので、1.3倍速と1.5倍速の両方のあるパナだけが候補に残ります。容量に不安が残るものの2011年秋モデルからUSB-HDDに対応したのでこの点は安心、あとせめてW録以上ということで、BWT510に絞られました。

で、購入してみての感想ですが、XS48にはフォルダ機能があって番組を分類できたのに、BWT510はラベル機能しかなくしかもラベルは最大6個で、どうも録画してためたのを後で探してみるという使い方にいまいちフィットしなかったです。まぁ設計思想の違いってったらそれまでですけど。私は見たらほとんどすぐ消す派なのでそこまで困らない(だろうと思いたい)ですが、そうじゃない人にはやっぱりつらいんじゃないかなぁと思います。

で、肝心の早見機能ですが、まぁこれもちゃんと調べなかった私が悪いといえばそれまでですが、1.5倍速再生ができるのはDR録画した番組オンリーだったんですねぇ。2倍以上(H264トランスコード)で録画した番組は1.3倍速再生しかできません。気にしていた1.5倍速には余裕でついて行けたので1.3倍速には用なし、録画品質では5倍でも十分気にならなかっただけに、容量が気になる点ではこれはつらい。USB-HDDにはW録できないので、結局、見終わって残しておきたい番組はUSB-HDDに待避させそうじゃないやつは消しておくようにし、本体HDDはできるだけ空けておくという使い方になりそうです。

というわけで、機能はてんこ盛りだけど、同時に使う場合とか細かい点ではまだまだなところは多いです。とはいえデジタルW録機で5万切ってるんで十分といえば十分でしょう。あと、やっぱ2.0倍速などもっと早くみれるようにぜひしてほしいですね。

「テレビ」という言葉の持つ意味

定義とかはまぁ辞書見るとかペディるとかすればいいとして、私個人的にはどう考えているのかというのを書こうかと。大きく3つの意味に分かれると思ってる。

1つめ、「テレビ番組」の略。主にテレビ放送で放映することを目的として作られる番組。最近でこそ、後でDVDで売るとかスペシャル版を映画化するとかのメディアミックス路線が広まっているけど、特にバラエティ番組は今でもテレビ放送のためだけに使うのが多いように思う。

2つめ、「テレビ放送」の略。もともとの「テレビジョン」はこの意味だったはず。変調してアンテナから電波として飛ばし、アンテナで受信して受信機で復調する、この一連のシステム全体のこと。狭い意味では受信機のみ、広い意味では変調する手前の送るための映像を切り貼りしたりするシステムも含むと思う。今はやりのデジタル化のメインはここ。

3つめ、ディスプレイ。主にテレビ放送を映すためのディスプレイで、そのために受信機を内蔵していたりする。液晶だプラズマだとかいってるのはこの部分で、本質的にはデジタル放送とは関係がない。

もっと細かく分けられたりもするし3つがそれぞれ影響し合っていたりもするけど、大まかにはこの3つなのかなぁと個人的には思っている。

・・・で、何を書きたかったんだったっけ。。番組を見たいだけなのに、デジタル化という放送の都合で、受信機内蔵したディスプレイまで買い換えないという流れになっていて、それに対し反発する人が出てくるのはまぁ当然だよなぁ、とかそんなことを書きたかっただけなのだと思う。

アプリキャスト試してみた

ソニー、BRAVIAの「アプリキャスト」開発ツールを公開
というわけで、ソニーが「BRAVIA」上で実現しているアプリキャストの仕様を公開し、エミュレータとアプリ公開の手順を発表しています。というわけで、早速SDKとやらを試してみました。。

この辺からダウソ可能(規約に同意のこと) 現在ダウンロードできるのは、エミュレータ・開発ガイド(概要)・JavaScript API仕様・XML仕様・サンプルアプリ、となってます。

ぱっと見た感じでは、XMLでオブジェクトを定義し、JavaScriptでオブジェクトの動作振る舞いをイベントハンドラに記述、という感じ。ただ、これを「JavaScript」といわれるとたぶん多くの人が「えーっ!」というくらい、サブセット過ぎるくらいのサブセットです。JavaScriptは、複雑な計算をするというよりは、XMLオブジェクトに動きをつけるだけのためのものという認識の方が良さそうでしょう。一応XMLのDOMとAjax風XMLダウンローダが使えるようです。

まぁこういうのは先に何かを作ったもん勝ちかと思い、はちゅねミクにネギを振らせるようなアプリを作ってみようとしたけど、アプリキャストが貧弱すぎてあんまり良いものが作れていない。setTimeoutの精度1秒だとネギ振りアニメーションをうまく作れなかったり、音楽プレーヤクラスがあるもののエミュレータの動きがよくわからずかつバックグラウンド再生がムリっぽい、てなことで、音楽に合わせてリモコンでネギを振らせるようなアプリはちょい厳しそう。。→開発中の画面キャプチャ

いずれにしても、1日であきそうなくらい仕様がものすごく限られているので、みなさんあんまり期待しない方がいいでしょう。

もう一生コピワンでいいんじゃね?

[Internetウォッチ] 私的録音録画小委員会が延期、補償金問題の調整付かず
[Internetウォッチ] 「ダビング10を人質にはしていない」権利者側が補償金問題で会見
[Internetウォッチ] 補償金の対象機器追加は「消費者に不合理な負担」、JEITAが受け入れ拒否

それ系のニュースをそれなりに漁っている人なら今更の話題ですが、ダビング10と「iPodにも補償金」の問題がこじれまくってます。この様子だと当面(=半年以上)は平行線でしょう。私自身がかなり関係者であることはあえて承知で、かつ今まではかなり慎重に私なりに考えていたという前提で、後生の私のために書いておきます。

放送については、無料放送にDRMとか、アフォとしかいいようがない。そんなことをやっているのは日本だけ。B-CASで韓国や台湾でののぞき見を防ぎつつテレビのコピーの海賊版が出回るのを防ぐ、とか考えてる暇があれば、とっとと H.264の導入とか検討しろ。テレビ放送に関しては補償金も必要なし。ただし、映画など後にコンテンツを売り出す予定のものは、売り出す義務を負わせた上で放送にはコピーネバーなどの適切な対応を柔軟に使うべき。ちなみにB-CASは利権団体と呼ばれても仕方ないと思う。

音楽に関しては、私的録音を徹底的に制限し、その代わりDRMつきの音源を手軽に買える環境にすべき。コピーは一切不可の代わりに、PCで聞くために100円、ポータブルオーディオで聞くためにさらに100円、ケータイに転送するためにも100円、という具合に細かく課金すべき。もちろん補償金はなし。あとレンタルCDも認めない方向で。(ただ一気にこういうシステムには移れないだろうなぁとは思う。)

コピーコントロールでもめてたり、PC向けチューナ上では編集できなかったり、停波まであと3年ちょいなのに未だにスタートしてない地域があったり充実しない中継局だったりと、個人的にはもはや2011年7月24日のアナログ停波をあきらめたか、デジタル化とともに心中するつもりとしか思えません。

まぁ自滅するのは勝手なので、補償金という名の事実上の税金を勝手に増やすのは勘弁もらいたい。あと、一度はまとまりかけた話をあえて蹴ったJEITAには、今後とことんやってもらいたい。

デジタルテレビ放送のメリット

放送業界は言う。「データ放送はおまけでハイビジョン画質こそがデジタルテレビ放送だ」

IT業界は言う。「データ放送がなければデジタルテレビはただ映像がキレイなだけだ」

ケータイ業界は言う。「アナログテレビを停波し空いた帯域でモバイルサービスをすることこそが最大のメリットだ」

総務省は言う。「アナログテレビよりもモバイルサービスの方が税収多いのが最大のメリットだ」

最近のネット世代は言う。「テレビ買い換えてまで見たくはない。これを機にテレビを見なくなるのが最大のメリットだ」

Life is beautiful: ゲーム業界のジレンマ
はてなブックマークの人気エントリー一覧ながめてて目に入ったのが上記の記事です。上記のブログのエントリでは、ゲーム業界としては今後、ゲーム専用機向けのゲームをガチで作るだけではダメで、カジュアルで簡単に楽しめるようなゲームを専用機以外にも提供していく必要がある、てな主張がされてます。この中で、スク・エニがTナビ向けにカジュアルゲームコンテンツを配信するてのが気になりました。

Tナビってのは、松下が推進するテレビ向けポータルサイト(類)のことで、Webブラウザを搭載したようなデジタルテレビを対象として様々なコンテンツをそろえたポータルサイトを提供しているやつです。(ケータイウォッチでの用語説明)

「テレビでWebを見る」ってのもかなり前から語られるコンセプトですが、未だに使ってる人がほとんどいないというのが現状かと思います。そんなさんざんな状況を松下もよくよくわかっているので、ここ最近Tナビサイトの強化を目指したり、横の連携を強めようとしたりしてます。その流れの一環で、スク・エニからのコンテンツ提供を受けるという流れになったのでしょう。

「テレビでWebを見る」ためのポータルサイトってのもあり得なくもない程度のアイディアではあると思うんですが、考えれば考えるほどケータイには勝てないなぁ、とも思えます。

まず課金。ケータイは月々の使用料とまとめてコンテンツ利用料金を払ってもらうことができます。Tナビだとわざわざユーザに課金のためにクレジットカードなどを登録してもらう必要があり、ユーザの負担になることが容易に想像できます。心理的に「登録めんどい」といったほうが正確かも。

次に利用者層。Tナビ対応のテレビなんて1家に1台あるかないかなので、必然的に何人かの家族で共有して使うことになります。大きめの画面で皆で一緒に使うようなコンテンツがTナビにあればいいですが、Webはもともとパソコン使って1人でポチポチするというイメージが強く、そういうコンテンツがやはり多いでしょう。それに対しケータイは一人一人が自分の端末を持っていてそれを占有できます。1人でポチポチするようなコンテンツには適してます。リビングで家族が見なそろってテレビを見るなんていう時代でもないので、一人で占有できるケータイは、1家に1台しかないテレビに比べてやはり有利でしょう。

最後にゲームの対応具合について。Tナビ対応テレビといってもしょせんはWebブラウザしか乗っていなくて、BML/HTML/CSS/JavaScriptあたりが限界でしょう。方や、ケータイではJava使ったゲームが全盛期です。端末開発時にJavaの動作の互換性を気にするほど重要な機能にもなっていて、Javaの処理能力を向上させることが端末のアピールポイントとなることも少なくないです。テレビも今からそんなケータイに対抗してJava乗せるのか?乗ったら乗ったでおもしろそうだけどね。

というわけで、テレビにケータイ並みのJava処理機能がのって、かつ家族が皆でわいわいできるようなゲームが提供されない限り、Tナビ構想は成功しないんじゃないでしょうか。

っといえば、XBox Liveがそのへんをねらっているようにも思えてきて、ますますTナビの居所がないような。。

テレビCMの変化のきざし

今年もテスト・ザ・ネイションが放送されるってことで、某コミュニティからの圧力に屈し、しぶしぶ番組見てやりました。結果は・・・ナイショ。

んで、この番組中に驚いたのがこれ。番組の途中に入るCMそのものを問題の題材にするというやつ。どれだけ視聴率のいい番組であろうとも、しょせんCMはCMです。普通の人はそんなに注視して見ないわな、よほど興味のある商品なりサービスなりタレントが出ているでない限り。それが、1分間・4つのCMを見てもらった後そのCMに関する記憶を尋ねる問題が出るとなれば、CMに興味を持ってる変人以外の普通の人もCMを一生懸命見てくれます。これは非常にうまい手法だったといえると思います。

番組と間のCMとの融合という意味でちょっと別の例を。昔あるある大辞典(IIになる前)で肥満特集をやってる回がありました。その番組の中で「最近脂肪が体に付きにくい油が開発されてきたりしてます」という情報紹介がありました。んでその直後に「花王・エコナ・ジアシルグリセロール・体に脂肪が付きにくい」というあからさますぎるCMが流れるなんていうのがありました。

「あるある」の場合はCMが番組にあわせた感じ、「テスト・ザ・ネイション」は番組がCMにあわせた感じ、ということで両者は微妙には違いますが、いずれにしても番組内容とCM内容の関連を強めているという例にはなるかと思います。

まぁ奇しくも、今回の「テスト・ザ・ネイション」は「CMカットが著作権違反になる」可能性のある例かと思います。CMオートカット付きレコーダだと今回の「テスト・ザ・ネイション」は番組制作者の意図通りには見られないですしね。

今日のニュースですが、TiVoでテレビCM検索機能が提供されるなんて話が入ってきています。テレビ番組のCMのあり方には、もはや変わらざるを得ないくらいの圧力がかかってきているのかも。

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