ITmediaモバイル:ボーダフォンが久しぶりに語った戦略 (2/2)より。さらりと語られてしまっているが、次世代の端末・つまり秋にも登場するといわれるVodafoneのW-CDMAの本気端末では、Vアプリの仕様が大きく変更される可能性が高いようだ。
つまり、従来はJ2MEの国際規格であるCLDC1.0+MIDP1.0にVodafone(J-PHONE)独自拡張ライブラリであるJSCL(1.0から1.2)を追加したプラットフォームで展開されていたのが、次からはMIDP2.0にVodafone独自ライブラリVSCL2.0を乗せたプラットフォーム(CLDCは1.1なのか1.0なのかシラネ)となるようだ。
昔Web上でたまたま見つけたVSCL1.0と称するライブラリを見たときはJSCL1.1そっくりのものだった。なのでVSCL2.0に変わったとしてもJSCL1.1相当までのものはだいたいの互換性があるかもしれない。だけど、そもそもパッケージ名が異なるので、既存のJSCL1.1ベースのVアプリでもどうせ少なからず手を加えないと動かないことになると思われる。
記事によると、既存のJSCLライブラリはオプション扱いとなるため、端末メーカの努力次第では既存のこれまでのアプリをそのまま動かすこともできるかもしれない。だがそうでない場合、全く手をつけずに今後も動かせるのは、JSCLライブラリをいっさい使わずMIDP1.0のライブラリだけで作ったアプリとなってしまうかもしれない。
ケータイウォッチの記事では、「日本のモデルを世界へ」とか書かれているが、ことVアプリに関しては、2001年に発表されて以来まる3年間かけて築き上げてきた日本のVアプリ(旧Javaアプリ)のソフトウェアたちをフイにしてしまう戦略のようだ。正直、JSCLを完全に捨てるようなら、私はVodafoneの端末向けJavaの日曜プログラマをやめるかもしれない。どーせiアプリの方が利用者も多いし。